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超顧客志向で
「世の中に役立つものを誰よりも先に創る」
オーレック×タナベ経営

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2019年3月号
 
 

ショールーム機能を備えたブランド発信拠点「OREC green lab」を全国に展開。製品の展示だけでなく、農業や食に関するイベントやセミナー、交流会を開催(左)“食”“環境”“IT”“健康”の4つのセグメントで新規事業を展開(写真右は『薩摩の濃緑青汁』)

ショールーム機能を備えたブランド発信拠点「OREC green lab」を全国に展開。製品の展示だけでなく、農業や食に関するイベントやセミナー、交流会を開催(左)“食”“環境”“IT”“健康”の4つのセグメントで新規事業を展開(写真右は『薩摩の濃緑青汁』)


 
 
4つのセグメントで新規事業を推進
 
中島 新規事業については10年以上前から取り組んでおられます。きっかけや苦労した点、狙いなどについてお聞かせください。
 
今村 1988年に社名を大橋農機からオーレックに変更し、私が代表取締役社長に就任しました。ちょうど創業から40年を迎え、創業者からは「業態を変えてもよい」と言われていましたが、それまでの強みを生かして草刈機事業を強化し、安全・安心な農作業の実現に貢献する道を目指しました。ただ、いつかは農業周辺で新規事業を立ち上げ、貢献できるフィールドを広げたいとも考えていました。
 
社長就任からしばらくは本業で手いっぱいでしたが、15年目を過ぎたころから新規事業をスタート。第1号として青汁の販売を事業化しました。現在までに種なしスイカ花粉や畜産消臭システム、IT、健康食品と、事業を広げています。

 
平井 農業の周辺産業は多岐にわたりますが、進出分野はどのように決めているのでしょうか?
 
今村 全体を4つのセグメントに分けて進めています。1つ目は“食”。有機栽培を支援する機械開発や、生産・加工・販売までを視野に入れた6次化の支援です。
 
2つ目が“環境”。これは畜産消臭システム「Dr.MIST」です。事業としては初期段階ですが、畜産の糞尿による環境汚染を改善し、畜産農家の経営改善を支援したいと考えています。

 
3つ目が“IT”。家庭菜園向けポータルサイト「菜園ナビ」には2万人のお客さまにご登録いただいており、家庭菜園を営む方や農家の方にもご利用いただいています。

 
4つ目が“健康”。青汁などの健康食品やその素材を使った美容石けんなどを製造販売しています。
 
中島 新規事業については、若手人材を中心とした6カ月コースの新規事業プロジェクトをスタートされています。成果について、どのようにお感じでしょうか?
 
今村 メンバーにとっても初めての経験ですから、すぐに事業化したり、アウトプットすることは難しいでしょう。ですが、考え続けることに期待しています。やはり、ベースは超顧客志向。アイデアを出して終わりではなく、顧客を巻き込んで試してみるなど、実際に行動につなげていくことに大いに期待しています。
 
インターネットには情報があふれていますが、実体験に基づく事業こそ本物です。聞いたり、調べて得た情報をうのみにするのではなく、それが本当なのか実際に自分で体験してみる。そうした行動力が新規事業には大事だと思います。
 
 新規事業プロジェクトで興味深かったのは、ソフトをテーマとするアイデアが多かったこと。当社はものづくり企業ですが、ソフト面の発想が出てきたのはオーレックアカデミーで培った力が生かされていると思いましたし、今後の可能性を感じました。アカデミーでは発想力の強化に力を入れていますから。ただ、アイデアをどう肉付けしていくかが重要です。アカデミーで学ぶ数値管理も生かしながら、今後はアイデアと数字を結び付けて具体化してほしいと期待しています。
 
 
 

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