TCG Review

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Vol.59 ホクビー

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2021年2月号

 

 

 

 

進取・革新の精神で新たな市場創造を目指す

 

 

ビーフレストランからメーカーへ業態転換

 

北海道石狩市に本社を置くホクビーは、オリジナルブランド「メルティークビーフ」を中心に牛肉の加工品を製造販売する食品メーカーだ。創業は1972年。創業者・林茂生氏がオープンした道産牛使用のビーフレストラン「もうもう亭」が人気を集め、8年間で21店舗を構えるチェーン店へと成長。その後、1980年に現在のような食品メーカーへと業態転換を図った。

 

その理由を、代表取締役社長の瀧澤克則氏は「チェーン展開の過程でセントラルキッチンを導入したことが、業態転換のきっかけになりました。製造余力が生まれて外販をスタートした時期が、ファミリーレストランの普及し始めたタイミングと重なって事業拡大。室蘭工場の新設を機に、製造業へと転換していきました」と説明する。

 

今よりも牛肉が高価だった時代。強みとなったのは、適度に牛脂を注入することで牛肉を柔らかくジューシーにする独自技術である。1頭の牛から採れるヒレやロースはごくわずかだ。大部分を占める硬い赤身肉を、いかにおいしく提供するか。付加価値を上げる手法を考え抜いた末、生み出されたのがメルティークビーフだった。

 

「メルティークビーフが開発されたのは、業態転換を図る少し前。当時は、牛肉の消費大国である欧米でさえ、赤身肉を柔らかく加工してステーキにする発想はありませんでした。この発明が、成長のインパクトとなったのは確かです」(瀧澤氏)

 

外食産業からメーカーへ。国内初となる牛肉の加工法に関連する特許を取得した同社は、メーカーとしての歩みを加速させていく。2005年には「メルティーク」を商標登録。独自ブランドとして明確に差別化している。

 

 

ホクビー 代表取締役社長 瀧澤 克則氏(左)
ホクビー 専務取締役 後藤 秀巳氏(右)

 

 

 

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