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Vol.12 テレワーク運用に必要なこと(前編)

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2020年8月号

 

 

求められる柔軟な働き方

 

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、日常生活や仕事環境は大きな変化を余儀なくされました。完全な終息が見えない中、ただ日常生活を営むだけでもストレスがかかる日々が続いており、新たに取り組むさまざまな対応に疲弊している方々も少なくないでしょう。

 

在宅のテレワークに対する戸惑いも多く聞かれます。コロナ禍以前よりテレワークを導入していた企業を除き、多くの企業では世間の様子を見ながら慌てて導入したため、通信環境や社内体制の整備が後手に回ってしまったと推察します。

 

しかし、すでにその段階を終え、新たな課題が見え始めているころではないでしょうか。新型コロナウイルスに限らず、自然環境の変化や災害などによる「想定外」な事態はいつ起こってもおかしくありません。今回は、今後を見据えて、働き方について検討する際に留意いただきたいポイントをお伝えします。

 

 

楽じゃないテレワーク

 

「Microsoft Teams」や「Zoom」などのウェブ会議システムを介した打ち合わせでは、インターネット接続環境の差異が業務の質を左右します。通信の状態が悪いと、互いの音声が途切れたり、映像にタイムラグが生じたりします。すると、複数名でミーティングをしていても、メンバーがその人に声を掛ける頻度が下がり、本人は会話に入れませんし、相手が取引先であれば会話の時差により不快感を与えかねません。

 

ほかにも、取引先との対応中に自分のマイクをミュートにしないまま、自社のやり取りを聞かれてしまったというケースも聞きます。これらはテレワークを導入した当初なら許されるでしょうが、数カ月たっても改善されていないとなると顧客からの評価が下がりかねませんので、早急に対応する必要があるでしょう。

 

また、仕事の内容にもよりますが、膨大なデータ通信量を使用してしまい、思いがけない高額の請求が来たという話も聞きます。各家庭によって料金プランの契約はさまざまでしょうが、これまで出社する形態で勤務してきた方の中で、自宅での仕事を想定して契約を結んでいた方はそう多くないでしょう。自宅でインターネットを利用するのにはスマートフォンで十分だと思っていた方々にとっては、パソコンのスペックだけでなく、データ通信量も問題になるかと思います。

 

ここで一つ覚えておいていただきたいのは、環境整備を全て社員に丸投げするのは不平不満の原因になりかねないことです。家庭が職場になるわけですから、作業環境の管理は組織やリーダーの仕事でもあるのです。ルーターやパソコンの貸与、テクニカルなサポート、金銭的なサポートが必要な場合もあるでしょう。

 

 

 

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