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Vol.6 信頼関係構築のためのあいさつ

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2020年2月号

 

 

あいさつを軽視してはならない

 

あいさつは、相手の心証を左右する大切な行為です。実際にビジネスの現場でも、経営層が社員を何かの役割に抜てきしたり、人材を採用したりする理由について、「気持ち良くあいさつをするから」と聞くことが多くあります。

 

そんな大切なあいさつを、適当に済ませていないでしょうか。ご自身の印象に大きく影響があるにもかかわらず、相手に伝わるようなあいさつができていない方もいらっしゃるかもしれません。「あいさつがない」「あいさつの仕方が悪い」など、ちょっとしたあいさつの行き違いから、相手との関係がうまくいかなくなった経験をお持ちの方も、少なくないでしょう。あいさつは毎日繰り返されるからこそ、意識的に行っていただくことで多くの効果が期待できます。

 

 

リーダーの声掛けが重要

 

最近、入社1年目の方とのカウンセリングの中で、「先輩たちとうまく関われず、落ち込んでいる」という内容の相談を受けました。その社員の席は、指導に当たる先輩たちと背中合わせになる場所に位置します。朝早く職場に来るのはたいてい新人の方で、背を向けてメールのチェックなどをしていると、先輩たちは気付かないうちに出社していることが多く、あいさつするタイミングを逸してしまうと言います。

 

業務中に質問をしたくても、「あいさつをしていないのに」と思うと躊躇してしまい、聞けないまま過ごすときがあるということでした。そのような出来事が重なり疎外感を覚えるようになってからは、自分の存在価値がないような気さえして、仕事に身が入らなくなったとの訴えです。

 

このように、「あいさつのタイミングが難しい」「あいさつができない」という相談は、非常に多く寄せられます。席の位置や時間差によって、いつどんなタイミングであいさつをすればよいか分からない状況が常態化し、いまさら対応を変えることが難しいといった声も聞かれます。

 

今回のケースの場合は、後から出社する先輩たちから新入社員の方へ、積極的に声掛けしてほしいところですが、先輩たちはもしかすると、「あいさつは下の者からすべき」という気持ちがあるのかもしれません。

 

職場ではまず、どちらが先だからダメといった勝ち負けのような感覚をなくすことを心掛けてください。そのためには、リーダーが率先して皆に声を掛けましょう。リーダーの振る舞いは、会社全体の雰囲気に直結します。

 

例えば、学生の頃を思い出してください。成績や素行などほぼ均等に割り振られた集団であるはずなのに、クラスによってその雰囲気がまるで違いませんでしたか? それは、リーダーとなる担当教員の個性や関わり方に、子どもたちが影響を受けるからです。それほど、上に立つ人の言動は重要なのです。

 

 

 

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