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Vol.5 指導とハラスメントの違いを明確に

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2020年1月号

 

「パワハラ防止法」がリーダーを悩ませる

 

どの企業においても、人材育成は重要な経営課題であるかと思います。組織を支えるのは、理念を基にミッションを遂行してくれる人材だからです。そのため、リーダーは、適切な指導で部下を導く必要があります。しかし、その教育方法に困惑しているリーダーは少なくありません。

 

相談を受ける場でも、「どのように部下を指導したらよいのか分からない」という声をよく聞きます。一生懸命に関わっているつもりが「ハラスメント」と捉えられたり、距離を置きながら関わると「何もしてくれない」と言われたりする始末です。

 

ゆとり教育が問題などといわれることもありますが、原因はそれだけではありません。基本的なコミュニケーションの欠落と、それに伴う相互理解の不足が問題なのです。ですから、関わり方をより良く改善することが必須です。

 

2019年5月29日に、「改正労働施策総合推進法」(いわゆる「パワハラ防止法」)が参議院本会議にて可決・成立しました。これまでは、2012年に厚生労働省から発表されたパワハラ防止の行為類型を基に職場で対応をしていたので、あいまいなことも多くありました。しかし、法的な規制ができたため、当然ですが現場対応は厳しくなり、よりいっそう人材育成に苦慮する企業が増えるのではないかと思います。そんな中、ハラスメントにおびえずに、自信を持って部下指導や指示を行えるようにすることが課題となります。

 

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