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Vol.67 掲げたテーマに自らが動く

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2021年4月号

 

 

中川政七商店「鹿猿狐ビルヂング」 奈良市の「ならまち」は、江戸時代から明治時代にかけて建てられた町屋が多く立ち並ぶエリア。2021年4月開業予定であるこの施設の名前は、中川政七商店の鹿、コーヒー店「猿田彦珈琲」の猿、すき焼き店「㐂つね(きつね)」の狐に由来している

 

 

コロナ禍の地方企業

 

新型コロナウイルスの感染拡大で、2020年以降、人の動きに制約がかかっています。大都市圏から人を招きづらい地方の観光業や商業は苦しい状況が続いています。

 

しかし、そうした中、このような時期だからこそ「他ならぬ地元の人に、住んでいる街の魅力を感じてもらう機会にしたい」と果敢に動く企業があります。

 

中川政七商店といえば、織物などの工芸品の製造小売りを手掛け、今では全国各地の空港や、大都市圏の複合ビルなどに計60店舗もの拠点を有する企業です。もともとは、奈良に根付く麻織物を扱っていた老舗で、創業300年を超える企業です。そして本社は現在も奈良市にある。

 

同市に「ならまち」という地区があります。ここは細い路地の左右に古い町並みが連なる一角なのですが、そこに同社は2021年4月、複合商業施設をオープンさせる予定です。その名を「鹿猿狐ビルヂング」と言います。同社が複合商業施設を自ら手掛けるのは初めてのこと。

 

3階建てで、周りの雰囲気に合わせるように瓦屋根とガラス窓をうまくデザインに生かした外観です。建築中の建物を見ましたが、なかなかに風情がありました。

 

 

 

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