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vol.22 「なぜか信用される人」はどこが違う?

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2017年7月号
 
「口べた」なのに営業成績はトップなあの人

 
「人間、立ち居振る舞いが大事だ」という言葉、誰しもどこかで一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
 
立ち居振る舞い。若い人にとっては、なんだか古めかしい言葉のように聞こえるかもしれませんが、辞書を見れば「日常の、当たり前の動作。立ったり座ったり」と書いてあります(明解国語辞典、広辞苑など)。

 
立派な言葉を達者に並び立てているのに、なんとなく信用ならない人がいるものです。そう感じさせるのは「立ち居振る舞いのせい」かもしれません。
 
また、「口べたなのに営業成績が抜群」という人が結構いますが、そういう人はほぼ例外なく「立ち居振る舞いがきちんとできている」と考えてよさそうです。
 
話の内容よりも……?
 
「目は口ほどにものをいう」という言葉もあります。言葉で言うのと同じくらい、目から気持ちが伝わる場合が少なくないのです。
 
少し前、復興担当大臣だった某氏が東日本大震災の被害について語った際、「これはまだ東北で、あっちの方だったからまだ良かった」などと口にしたことで大臣を辞任しました。あの方は「口でしくじった」と思われがちですが、記者会見で質問者と向かい合う「立ち居振る舞いのまずさ」が、彼を辞任へと導くきっかけとなりました。

 
「話す言葉」自体は、比較的自分でコントロールしやすいものです。「反論しても損するからここはじっと我慢だ」「こんなふうに調子を合わせて喜ばせよう」「この人にはこういうロジックで攻めてみよう」。対人コミュニケーションの本も大抵「話し方」を中心に書かれています。
 
ところが、立ち居振る舞いは往々にして「意識する前に自然にぽろりと出てしまう」から厄介なのです。
 
だからこそわれわれは、他人の人柄を判断するとき、その人物が「何を話すか」以上に「どんな表情で、どんな佇まいで話すのか」という立ち居振る舞いに注目する傾向があります。「立ち居振る舞いにこそ本音が見える」と感じるのもそのためでしょう。
 
「口べたなのに営業成績が抜群」という人は、立ち居振る舞いの感じの良さが高く評価されているのかもしれません。
 

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