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【メソッド】

梶原しげるのビジネスに効く!会話のヒント

文化放送のアナウンサーを経てフリーに転身。テレビやラジオ番組の司会として幅広く活躍してきた梶原氏が、ビジネスシーンに役立つ会話のヒントをお届けします。
メソッド2016.12.22

vol.16 明暗を分ける 社長と社員のコミュニケーション

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2017年1月号

経営者のコミュニケーション

 “経営の是非を左右するのは、経営者の社員たちとの関わり方だ”というメッセージを3つ列挙します。

1.問題な経営者VSあるべき経営者

 それを分けるのは「コミュニケーション能力」。若松社長がコンサルの成果を経営者に伝えた時の、A社とB社の経営者の反応です。

A社「わが社の現状がよく分かりました! ありがとうございます。ご指摘いただいた点は、次回までに必ず修正しておきます」

 こういう返答をする社長は、その次回には大抵こう言うらしいのです。「ああ、例の件ですね? 今、検討中です。次回までには必ず……」

 B社の場合はどうでしょう。

B社「ちょっとお待ちいただけますか?(さっとスマホを取り出し電話をかけ)もしもし、○○さん? △△の件について詳しく聞きたいんだが、このあと時間取れる? じゃあ15分後に私の部屋で!(電話を切って)今日中にも修正します!」

 とても対照的な例ですね。「社内コミュニケーションがうまくいっていないリーダーは問題の先送りをしがちで、常日頃、社員と密につながっているリーダーはスピード感を持って問題に対処できる」とのこと。この話から、「優秀なコンサルに相談さえすれば成果が上がるというわけではない」という事実が浮かび上がってきます。

 自分がリーダーになったときはB社でありたい。受講者たちは深くうなずきながら、コミュニケーションの大切さを心に深く刻んだ様子でした。

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