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特集1:カラダ・クラシ・ココロの健康 -インデックス-

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2016年12月号
 
健康の定義は、WHO(世界保健機関)憲章の前文に記された「身体的、精神的、社会的にも完全に良好な状態」とされる。つまり心身共に健やかで、他人や社会と健全な関係を築き、幸せに暮らす状態をいう。従来、日本では「健康=疾病・虚弱ではない状態」を意味したが、近年はWHO憲章の定義に沿った、より広い範囲の“健幸”(ウエルネス)という概念が注目されている。
 
日本は「世界で最も健康な国ランキング」(米ブルームバーグ調べ、2012年)の第5位。平均寿命も83.7歳と首位(WHO「世界保健統計(2016年版)」)であり、20年以上にわたって長寿世界一を維持するなど、健康先進国という位置付けにある。
 
だが身体的には健康だとしても、精神的にはどうか。例えば、日本の15~39歳の各年代の死因の第1位は「自殺」である。若い世代の死因トップが自殺という国は、先進7カ国(G7)の中で日本だけだ。自殺による人口10万人当たりの死亡率も20.1%と、突出して高い水準にある(内閣府『平成27年版自殺対策白書』)。
 
さらに、社会的にはどうか。内閣府の「若者の生活に関する調査報告書」(2016年9月)によると、全国の15~39歳の「ひきこもり」人口は推計約54万人。オックスフォード英語辞典に「hikikomori」が収録されるほど、その数の多さが世界的に注目を集めている。また国連の「世界幸福度報告書(2016年版)」で、日本の幸福度は世界53位とG7で最も低い。
 
つまり、日本は健康(Health)の先進国ではあるが、“健幸”(Wellness)では後進国なのだ。「体」の健康だけでなく、「心と暮らし」の健康をどのように実現させていくかが日本社会の課題である。
 
もし、この課題解決に寄与する商品・サービス事業を創出できれば、人口減少による需要縮小が懸念される国内経済を、再び拡大させる起爆剤となるに違いない。本特集は、こうした課題解決で需要創出に取り組む企業事例から、未来の成長分野「ウエルネス」の可能性を探る。
 
 


 
 
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MESSAGE
ウエルネスドメインで成長エンジンを創造する
仲宗根 政則
 


 
CASE 1
岡村製作所
「黙々と忍耐強く机に向かう」時代の終わり
 


 
 
CASE 2
cotree(コトリー)
心を育てる「心のフィットネスジム」
 


 
 
CASE 3
AsMama(アズママ)
「子育てシェア」でがんばるパパとママを支援
 


 
 
CONSULTING METHOD
「一億総活躍社会」の突破口、ウエルネス分野の攻略
松室 孝明
 


 
 
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