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Global One Academy
-会社の活性化は若手リーダー育成から-
大鵬薬品工業

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2017年11月号
 

次世代のリーダー育成を他人任せにはできない――。グローバル化が進む中、自ら道を切り開き、率先してイノベーションを起こす「人財」の育成を急ぐ大鵬薬品工業(以降、大鵬薬品)の狙いを聞いた。

 

肉体疲労時に頼りになる『チオビタ・ドリンク』は同社のロングセラー商品。100mL×10本 1460円(税別)

肉体疲労時に頼りになる『チオビタ・ドリンク』は同社のロングセラー商品。100mL×10本 1460円(税別)


 
経口抗がん剤のパイオニアグローバル展開を積極推進
 
「愛情一本」「飲み過ぎ、二日酔いのむかつきに」――。栄養ドリンクの『チオビタ・ドリンク』や胃腸内服液『ソルマック』など、テレビコマーシャルでおなじみの大鵬薬品。一般消費者にはOTC ※医薬品(いわゆる市販薬)メーカーのイメージが強い。だが、そうした商品群(コンシューマーヘルスケア)は同社の売り上げ全体の1割にすぎない。残りの9割は、医師の診断に基づいて処方される医療用医薬品だ。
 
医療関係者の間では、大鵬薬品といえば「経口抗がん剤(口から飲む抗がん剤)のパイオニア」としてその名を知られる。
 
同社は1963年、大塚製薬工場と全国の主要卸業者49社の出資により設立された。当時世界的にも実用化されていなかった経口抗がん剤の開発にいち早く着手し、1974年に国内販売を開始。当時の抗がん剤治療は点滴によるものが当たり前だったが、経口投与が可能となり外来治療に道を開いた。さらには、「術後補助化学療法」という新しい治療法(手術後の再発をできる限り防ぐために、手術後に抗がん剤を使用する)の概念を誕生させた。
 
2014年には、新規の作用機序を有する経口抗がん剤を世界に先駆けて日本で発売。その翌年にFDA(米国食品医薬品局)の承認が下り、米国内でも販売を開始した。また16年から欧州各国でも順次発売を始めた。これに伴い、同社の海外売上比率は急速に高まっている。
 
そのため同社は2016年1月、国内外の大鵬グループ全体のコーポレート業務の最適化を図るGCCO(グローバル・チーフ・コーポレート・オフィサー)と、グローバル全体の製品開発戦略を立案するGCMO(グローバル・チーフ・メディカル・オフィサー)を任命し、東京の本社内にグローバル本社機能を設置した。これにより、同社のさらなるグローバル化に向けた推進体制が整った。
 
 
 
 
 

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