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「社内塾」×「アカデミー」で相乗効果を狙う
-〝人は育つもの〟をモットーに成長の場を提供-
カミチクホールディングス

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2017年11月号
 

鹿児島を拠点に肉用牛の繁殖・肥育から加工販売、外食事業まで一貫して手掛け、畜産業の6次産業化をいち早く構築してきたカミチクホールディングス(以降、カミチクHD)。組織の拡大とともに独自の人材育成を展開している。

 
畜産業が生き残るために切り開いた6次化スタイル
 
「日本の畜産業を強く、優しく、格好よくすることが願いです」。瞳を輝かせて語るのは、カミチクHD代表取締役社長の上村昌志氏。畜産農家の次男として生まれ、1985年、26歳で牛肉卸売業として創業。以来、畜産業の6次産業化に取り組み、現在グループ9社を擁するまでに成長を遂げた。近年はM&Aで外食事業を拡大するなど、攻めの姿勢で成長を続けている。
 
“畜産王国”南九州一帯に直営牧場を持ち、餌作りから自社工場での製造・加工、東京・大阪を中心に展開する外食産業まで手掛ける一貫体制は国内唯一だ。2016年には官民ファンド、商社や飼料メーカーなどのパートナー企業と共同で、国産肉牛の6次化バリューチェーン構築を目的に「ビースマイルプロジェクト」を設立。さらに体制を強化し、持続発展可能な畜牛経営へと踏み出した。
 
「そもそも6次化事業体へのアイデアは五十数年前にあった」と言う上村氏はこう振り返る。
 
「畜産業は人の命の源をつくる素晴らしい仕事なのに、自分の牛に自分で値段を付けられず、個人の農家が頑張っても大きくなれない。そんな業界体制の中、奮闘していた父が、私たち3人の息子へ口癖のように語っていたんです。将来、長男は畜産を継ぎ、次男はその牛を卸売り、三男は飲食店を開きなさい、と」
 
父の言葉に導かれるまま、形となったのが現在の6次化スタイルだ。「基本は牛飼いですから、品質においては個人(の畜産農家)になら負けません。しかし会社となると、まともに大手に立ち向かっては勝てない。そこで独自の仕組みづくりと、それに伴う人材育成が常に課題でした」(上村氏)
 

外食事業を手掛ける背景には、「丹精込めて育てた牛肉を、最後まで大切に扱いたい」という思いがある

外食事業を手掛ける背景には、「丹精込めて育てた牛肉を、最後まで大切に扱いたい」という思いがある


 
 
 
 
 
 

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