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超高演色LED照明で光の可能性を広げる
– 商材・技術を組み合わせて新市場を開拓 –
コイズミ照明

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2017年3月号
 

「グランフロント大阪」内のショールーム「KLOS(クロス)」。暮らしの中のLEDをさまざまに提案している


 
 

常に照明の新しい価値を提案し、あかり文化の創造に貢献するコイズミ照明。
業界に先駆けて超高演色LED照明の製品化に成功(2009年)した同社は、照明専業メーカーとしてさらなる高みを目指し、ビジネスモデルの転換を図る。

 
業界に先駆け超高演色LEDを製品化
 
高い省エネ性と長寿命で需要拡大が続くLED照明は、公共施設や商業施設、住宅用まで幅広い用途で利用が進んでいる。この成長市場にいち早く参入を果たしたのがコイズミ照明である。2008年に60種からなるLED照明『cledy(クレディ)』シリーズを投入。その翌年には、世界で初めて演色評価数(※)Ra97を実現する超高演色LED照明の製品化に成功するなど、業界をリードする存在だ。
※演色性(色を自然に見せる能力)を客観的に測る指数。光で物体を照らしたとき、太陽光に近い色合いを実現できるほど、値が高くなる。一般型でRaが70前後、演色性改善型でもRaは90前後であったものを、紫色チップでRGB色の3原色の蛍光体を励起、発光させる方式により、演色評価数Raが97という演色性を実現した
 
LEDは、白熱電球や蛍光ランプと比べて発光効率が圧倒的に高く、環境面やコスト面で優位性がある。しかし、熱に弱いといった欠点もあり、小型化が求められる住宅用照明への利用にはいくつもの技術的課題が残されていた。すでに白熱電球や蛍光灯が光源として定着する中、ほとんどの照明メーカーは基礎研究の域を出ない状況だった。
 
「当社が白熱電球や蛍光灯などを製造するランプメーカーではなかったことが、LED照明開発に注力できた理由」と代表取締役社長の梅田照幸氏は言う。
 
「効率が良く、環境負荷が少ない。さらに、多彩な色を表現できるなど、LEDは照明としても優れています。良いものをお客さまに提供したい。当社には創業以来、『お客さまに喜んでいただくものを届ける』という近江商人のDNAが受け継がれていたことも、LED照明の開発推進につながりました」(梅田氏)
 
良い商品を顧客に届ける――その思いが社内に蓄積された技術と結び付き、より自然光に近いLED照明が誕生した。
 
※演色性(色を自然に見せる能力)を客観的に測る指数。光で物体を照らしたとき、太陽光に近い色合いを実現できるほど、値が高くなる。一般型でRaが70前後、演色性改善型でもRaは90前後であったものを、紫色チップでRGB色の3原色の蛍光体を励起、発光させる方式により、演色評価数Raが97という演色性を実現した
 

コイズミ照明 代表取締役社長 梅田 照幸氏

コイズミ照明 代表取締役社長
梅田 照幸氏


 
 

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