TCG Review

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「高品質」×「お得」で唯一無二の存在へ
– 品質を超えた価値で強いブランドづくりを目指す –
スターフライヤー

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2017年3月号
 

白を基調とする航空機が多い中、スターフライヤーの機体は黒い


 
 

2016年3月に就航10周年を迎えた、北九州の新興航空会社スターフライヤーが注目を浴びている。顧客満足度調査(※)で8年連続の第1位(国内航空部門)と、利用者の評価が極めて高いからだ。大手キャリアをしのぐホスピタリティーの背景に何があるのか。同社の松石禎己(さだみ)社長に話を聞いた。

※ サービス産業生産性協議会「JCSI(日本版顧客満足度指数)」2016年度第4回目調査

 
従来のエアラインとは一線を画すビジネスモデルを確立
 
黒くスタイリッシュな機体、最大180席設置可能な座席数を150席に抑えて実現した広いシートピッチ、全席に座席モニターを装備したレザーシート――ラグジュアリーな内装や最上級のホスピタリティーを、お得な運賃設定で提供するのがスターフライヤーだ。
 
2006年に新規航空会社として“離陸”した同社は、既存の航空会社にはない新しい航空輸送サービスを提供するという独自のビジネスモデルで航空業界に新風を吹き込んだ。
 
だが、同社は2013年度(2014年3月期決算)に30億4000万円という過去最大の赤字(当期純損失)を計上し、業績が悪化した。そこで再建を託されたのが、全日本空輸(ANA)出身でスカイネットアジア航空(現ソラシドエア)の立て直しを図っていた、松石禎己氏だった。
 
「話があるまで、“黒い飛行機”という程度しか知らなかった」と松石氏。当時、スターフライヤーは日本航空(JAL)や全日本空輸を抑えて5年連続顧客満足度1位を獲得していたが、実際には「ふたを開ければ社員がバラバラな状態。これでは先が続かない」と思ったという。
 
「良いアイデアも実現しなければビジネスにならない。私は“高品質でお得な運賃”を独自のビジネスモデルとして持続的に成長していくには、社内の風土改革が急務だと感じました」(松石氏)
 

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スターフライヤー
代表取締役 社長執行役員
松石 禎己氏


 
 

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