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ビッグイベント連続の「ゴールデン・スポーツイヤーズ」
– 日本の社会課題を解決する千載一遇のチャンス –
間野 義之氏

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2016年12月号
 
 
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「世界的なスポーツイベントが連続して日本で開催される『ゴールデン・スポーツイヤーズ(2019~21年の3年間)』は、日本社会の課題を解決する千載一遇のチャンス」。そう語るのは、早稲田大学教授の間野義之氏だ。なぜ、チャンスなのか。そこにフィットネスビジネスが伸びる余地はあるのか。社会が抱える課題解決とスポーツビジネスの可能性について話を伺った。

 
「奇跡の3年」がやって来る
 
2019~21年の3年間に「ラグビーワールドカップ2019」「東京オリンピック・パラリンピック」「関西ワールドマスターズゲームズ2021」と、世界規模のスポーツ大会が日本で開催される(【図表】)。この3つのビッグイベントが同一国、しかも1年違いで連続して開催されるのは世界初という。
 
このうちワールドマスターズゲームズ(以降、WMG)は日本人にあまりなじみのない大会だが、生涯スポーツの最高峰とされる国際総合競技大会だ。4年に1度開催され、30歳以上なら誰もが参加できる。オリンピックやワールドカップが「観戦型」なのに対し、WMGは「参加型」のイベント。1985年の第1回カナダ・トロント大会から前回(2013年)のイタリア・トリノ大会まで、延べ約14万人が参加した。2021年の関西大会はアジア初開催となる。
 
この“奇跡の3年”を「ゴールデン・スポーツイヤーズ(以降、GSYs)」と名付け、大きなチャンスだと提唱しているのが、早稲田大学スポーツ科学学術院教授の間野義之氏だ。同氏は現在、スポーツ庁・経済産業省「スポーツ未来開拓会議」の座長も務めるなど、スポーツ政策論の第一人者である。
 
「世界規模のイベントが短期間で開催されるという現象面だけでなく、少子高齢化や人口減少、地方創生といった日本社会が抱える課題、ひいては世界各国が近い将来に抱えるであろう課題を解決する道筋を示す、千載一遇のチャンスであることに注目すべきです。特に健康寿命の延伸は、超高齢社会において大きな課題だと分かっているにもかかわらず、先送りにされがち。GSYsをタイムリミットと捉えて、解決策を探らねばなりません」と間野氏は言う。
 

【図表】ゴールデン・スポーツイヤーズの概要

【図表】ゴールデン・スポーツイヤーズの概要


 

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