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EAPの利用は「人を大切にする」証し
ピースマインド

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2021年6月号

 

 

ピースマインドの手掛けるオウンドメディア「はたよく」は、メンタルヘルスの専門家の視点から、チームメンバーと一緒に働くリーダーやマネジャー向けに、困ったときの解決へのヒントを提供する人気コンテンツだ

 

 

3つの視点で悪化を防ぐセーフティーネット

 

取引企業の約40%で10年以上の支援が続くのは、課題が次々と生まれて終わりがないからではない。「負の側面の解決だけでなく、顧客が成長するプロセスで伴走する存在として長期的な関係を築いていくことを目指しています」と荻原氏は話す。

 

自社にメンタルヘルスの専門家が在籍する企業も、データの分析・活用までは難しい。また、「何でも相談できる環境」とは言いにくい。ピースマインドも、自社の従業員のためにあえて外部のEAPパートナーを利用しているという。

 

「外部のパートナーだからこそできることが必ずあります。セルフケアをはじめ、ラインやチームでのケア、社員を支援する制度など、予防や現状を悪化させないためにあらゆる網を張ることが望ましいですね」(荻原氏)

 

広くきめ細かなセーフティーネットとして、同社は「社員・マネジメント・組織」の3つの視点で企業内の動きを可視化し、支援する。「社員」は、職場の人間関係やコミュニケーション課題、休職・復職対応などをEAPカウンセリングで整理し、プライベートの問題も業務の生産性に影響があると判断すればサポートする。「マネジメント」は、業務や部下の管理で負荷を感じやすい管理職の支援が中心である。「組織」は、ストレスチェックや調査内容から企業を評価し、今の姿を顕在化。ボトルネックの課題や、ストレスが高くエンゲージメントが低い職場は部門長にフィードバックし、コーチングなどで支援する。

 

コロナ禍にもいち早く対応した。テレワークなどの働き方やコミュニケーションの変化は、ストレスや不安を感じやすいことが同社の調査結果で明らかになっている。

 

「EAPの積極的な利用を人事が従業員に発信するようになり、取引企業の相談件数が30~40%近く増えました。新規取引の問い合わせも増え、それに伴い管理職のマネジメントを支援するコンテンツや相談の仕組みを拡充しています。リーダーのコンディションの変化は部下や会社にも影響が大きいですから」(荻原氏)

 

 

 

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