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テクノロジーと発想力で
「健康経営」推進を強力支援
フィンクテクノロジーズ

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2018年11月号
 

徹底的にデータを活用し、AIも駆使して効果的なソリューションを提案。2012年創業のベンチャー企業がイノベーションを続々と繰り出し、「健康経営」を強力に支援している。

 
 

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テクノロジーの力で人事・健保の手間とコストを削減する「FiNC for BUSINESS」


 
 

AIを駆使したヘルスケアアプリ

 
東京・有楽町(千代田区)の駅前ビル。ビジネスパーソンが行き来する廊下を進むと突き当たりに、リゾートレストランを思わせる空間が広がっている。フィットネスジム、エステルーム、調理ができるキッチンスペースまであり、トレーナーや管理栄養士、エステティシャンが行き交う。そのトレーナーらは、社員だという。

 
ここがAIを駆使したソリューションで名を上げる企業のオフィスとは、にわかに信じられないかもしれない。

 
この企業は、2012年に溝口勇児CEOが創業したFiNC Technologies(フィンクテクノロジーズ)。同氏は、高校在学中からトレーナーとして活動し、プロスポーツ選手の体づくりに携わるとともに、ウェルネス業界で数々の新規事業を手掛けてきた。そんな同氏が、予防医療・ヘルスケア・ウェルネス分野でイノベーションを起こそうと立ち上げたのがFiNC Technologiesである。

 
同社の事業は、完全個室のプライベートジムから始まった(2013年)。その翌年には、オンラインで専門家のアドバイスが受けられる「FiNCダイエット家庭教師」、医師や薬剤師・管理栄養士・トレーナーらの知見の有効活用を目的としたクラウドソーシングサービス「FiNCオンラインワークス」を相次いで開始。以降、ITを駆使したユニークなサービスへと幅を広げ、2017年にはAIがパーソナルコーチとなってダイエットをサポートする無料アプリ「FiNC AIとダイエット―あなたの専属トレーナー」を開始。1年半で330万ダウンロードに達するヘルスケア分野のヒットアプリとなった。
 
類似のアプリを展開する企業は少なくないが、同社のサービスが際立っているのは「包括的」である点だ。ダイエットアプリの多くは、食べたもののログを取ってカロリーを計算するところまでだが、同社のアプリはスマホの内蔵機能やウエアラブル端末、体組成計などと連動し、歩数や体重の自動記録、睡眠時間などともデータ連携が可能。さらにオンラインショップで遺伝子検査キットを購入して診断を受けると、その結果から専門家オススメの食事をアプリ上で見ることができ、アドバイスも受けられる。解決できない悩みがあれば、オンラインワークスに登録する専門家のアドバイスも受けられる。ダイエットという名は付いているが、全方位から健康習慣づくりをサポートしてくれるというわけだ。
 
プライベートジムも同様で、単にワークアウト(運動やトレーニング)を指導するだけでなく、クライアントの体型の特徴を分析して最適なトレーニングメニューを提供したり、ライフスタイルに寄り添った食事指導を行ったりと、あらゆる面からサポートする。顧客満足度は高く、急速にユーザーを増やしている。
 
サービス品質の源泉となっているのは、同社の強力なIT開発力だ。従業員の約3分の1がエンジニアで、それも最先端のテクノロジーを吸収してきた若手がそろう。2015年にはAIのアイデアや開発力を競うイベント(「人工知能ハッカソン」=UBIC/サムライインキュベート共催)で、同社のエンジニアが最優秀賞を獲得したことで注目を浴び、16年には同社の開発したアプリケーションが「ミライITアワード」(日経コンピュータ主催)で健康グランプリを受賞している。
 
また、ボードメンバー(取締役会役員)にはシンクタンクや証券会社、世界的IT企業、メーカーなどで要職を務めた人物が名を連ね、豊富な人脈や的確なマネジメントが同社の成長を支えている。

 
 

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オフィスのエントランスには壁一面に書かれた社員の目標・願いが。志の高さが伝わってくる


 
 
 

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