TCG Review

サイト内検索

ファミリービジネスをサポートする世界のネットワーク
-長く続けるためには”危機”も必要-
ファミリー・ビジネス・ネットワーク・ジャパン

1 / 4ページ


2018年4月号
 

BMWやLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)など、世界各国にはさまざまなファミリー企業がある。そんなファミリービジネスの課題解決、研究や交流の場を提供するのが、世界最大級の非営利団体組織、ファミリー・ビジネス・ネットワークである。

 
世界中のファミリー企業が集まる研究組織
 
日本企業の約95%、世界では70%の企業がファミリーによって所有・経営される「ファミリービジネス」だといわれている※。しかし、日本におけるファミリービジネスの一般的なイメージは必ずしも良いものばかりではない。経営の不透明さや“お家騒動”、公私混同といったステレオタイプが付きまとうのも事実だ。
 
これに対して海外では、ファミリービジネスの強みを見直す動きが出て久しい。ファミリー・ビジネス・ネットワーク(以降F.B.N)は、ファミリービジネスに携わるオーナー、経営者、親族を会員とする、世界最大の非営利団体の国際組織である。
 
1990年にスイスのローザンヌで設立されたF.B.Nは、ファミリーのリーダーシップの向上や経営能力の向上を目的として世界中でファミリービジネスの永続的な繁栄を支援。2018年現在、世界60カ国から約1万名のファミリーメンバーが会員として加入している。世界に31支部のネットワークを有し、その中の1つが日本支部である「ファミリー・ビジネス・ネットワーク・ジャパン」(以降F.B.N.J)だ。
 
「ファミリービジネスに関する情報や事例の共有、学術研究の支援など、ネットワークを組むことで情報交換や、互いに抱える問題の解決を図ろうという組織です」。そう説明するのはF.B.N.J理事長の髙梨一郎氏。髙梨本家はキッコーマンの創業家でもある。日本支部は2002年に世界第16番目の支部として認定を受け、NPO法人として活動している。
 

ファミリー・ビジネス・ネットワーク・ジャパン 理事長 髙梨 一郎氏(左) 参事 河田 淳氏(右)

ファミリー・ビジネス・ネットワーク・ジャパン
理事長 髙梨 一郎氏(左) 参事 河田 淳氏(右)


 

1 2 3 4