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金物屋からEコマースでビジネスモデルをDX
「創業84年のベンチャー企業」の取り組み
大都

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2021年10月号

 

 

日本最大級のDIY工具通販サイトを運営

 

タナベ経営・山本(以降、山本) 大都の会社概要をお聞かせください。

 

山田 当社は創業84年の老舗企業です。私は3代目の経営者で、社員からは「ジャック」と呼ばれています。当社は全スタッフがイングリッシュネームで呼び合う文化があり、役員も「トニー」や「ジョニー」と呼ばれています。直近の売上高は54億5000万円(2020年12月期)、社員数は25名。2021年にベトナムで立ち上げた子会社にも7名の社員がいます。

 

ビジネスモデルは非常にシンプルで、工具メーカーや塗料メーカーの商品・情報をEC(インターネット通販)でユーザーに提供しています。この「DIY FACTORY ONLINE SHOP」は取扱アイテム数が約150万点以上の日本最大級のDIY工具通販サイトです。ECサイト、物流システム、物流センターなどビジネスのポイントになるところは全て自前で運営しています。当社がEC事業に参入したのは2002年で、それから19期連続で増収を達成しました。

 

山本 EC事業へ参入する前には、どのような事業を手掛けてこられたのですか。

 

山田 創業以来、おの、かんな、はさみといった工具の卸売事業を続けてきました。私は妻が先代の一人娘であった関係から、1997年にリクルートから当社へ転職。すでに厳しい状況だった卸売事業を手伝いながら、新規のEC事業を立ち上げました。

 

2004年に卸売事業からの撤退を決め、古参社員15名が退職。EC事業の売り上げがほとんどを占めた2011年に私は代表取締役に就任し、2012年には卸売事業から完全撤退してEC事業に一本化しました。2013年には新卒の第1期生が入社し、独自の組織化を推進しています。

 

そして、2014年には「体験できるリアルDIYショップ」というコンセプトでリアル店舗の「DIY FACTORY OSAKA」をオープン。翌年にはグロービス・キャピタル・パートナーズの大阪第1号案件として資金調達が決定し、「DIY FACTORY FUTAGOTAMAGAWA」もオープンしました。しかしながら、リアル店舗とアプリサービスの事業からは2019年に撤退しました。

 

 

 

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