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今どき新入社員との向き合い方
水本 伸明

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2017年11月号


 
今どき新入社員のバックボーン
 
私が経営コンサルタントになって驚いたことの1つは、「今どきの新入社員は……」「最近の若手社員は打っても響かない」「仕事に対する考え方が違うから、どのように指導すればよいのか分からない」といった、クライアント先の管理職が抱える部下育成の悩みの多さである。

 
統計を取ったわけではないが、ほぼ100%の上司が部下育成に悩んでいるのではないか。特に40代以上の上司の多くが、新入社員・若手社員との価値観の違いや、彼ら・彼女らへの指導方法に苦しんでいるようである。
 
では、昔と今で、新入社員の特性は大きく変化しているのだろうか。タナベ経営では毎年、新入社員を対象にアンケート調査を行っている。2017年に実施した調査では、「働くに当たり気になることは何か」という問いに対し、「仕事で活躍できるか」「上司・先輩・同僚と人間関係を構築できるか」との回答が多かった。一方、2006年の集計結果を見ると、当時の新入社員が心配していることとして 「仕事についていけるか」「職場の人間関係」が多かった。つまり、時代が変わっても新入社員の特性はさほど変わっていない。
 
2017年度に大学を卒業して入社する社員は、上司とは生まれたときの社会環境も違えば、上司が今まで経験してきたことや感性も違う。そもそも、人間一人一人、それぞれに性格や能力で違いがある。従って新入社員と向き合うと、違いがあるのは当たり前である。まずは、そうした違いについて上司が認識することが、部下育成の入り口になる。

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