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HRBP採用による「戦略人事」への転換
福原 啓祐

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2021年4月号


 

 

社員のキャリアビジョンと事業戦略を結び付ける

 

HRBPの採用事例を1つ紹介したい。食品・飲料・調味料の大手総合メーカーであるA社は、2017年にHRBPを育成する機能として個人のキャリア開発支援を目的とした「人材育成担当者」を選定した。導入の目的は、社員一人一人が自分のキャリアを組み立て、自社の事業戦略とマッチングさせることだ。

 

業務内容は、個人のキャリア開発を支援するために現場を回り、1on1面談を実施。現場の人事課題を明確にし、経営陣と連携してその課題解決を行うことである。選定者の基準は、キャリアコンサルタントの資格取得者や問題解決能力の高い人材、幅広い人脈を持つ人材などである。

 

今後、事業戦略に即して自社に適したソリューションが必要になってくるが、組織を変えられない企業は淘汰されていくだろう。

 

環境は目まぐるしく変化していき、新しいサービスや概念が生まれていく。それを嫌うのでなく、「自社に置き換える(導入する)とどうなるか」「何が課題で、何が必要なのか」を考え、動き続けることが重要である。こうしたことを当たり前にしていかなければ生き残れない時代になったという現実に向き合い、自社の人事機能を戦略人事へと転換していただきたい。

 

 

  • タナベ経営
  • 経営コンサルティング本部
    副本部長
  • 福原 啓祐
  • Keisuke Fukuhara
  • 中堅・中小企業の事業承継や収益改善、企業再生に多くのコンサルティング実績を持つ。顧客の心を捉える行動力、またその指導力には定評があり、難しいことを分かりやすく伝えることを得意としている。社員の人事処遇制度改善や収益構造改革、組織戦略も高い評価を得ている。

 

 

 

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