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戦略成功の3条件を満たす方法
小池 一嘉

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2017年12月号


 
戦略を成功させる条件
 
タナベ経営の事業戦略の原理原則は、「勝てる場(時)の発見と勝てる条件づくり」である。

 
中国の思想家・孟子や孫武の言葉を借りれば、戦略を成功させる3条件は「天地人」だと言い換えられる。つまり「天の時」をつかみ、「地の利」を得て、「人の和」を重んじた者が生き残る。

 
まずは、天の時を考察する。日本のマクロ経済環境は、景気減速の潮目である2020年まであと2年に迫る。「ポスト2020」(2020年以降)では多くのマーケットが頭打ち・低迷に転じると予測されるが、その一方で成長マーケットも台頭してくる。
 
例えば、2025年ごろまでに2倍以上の成長が予測されているヘルスケア分野や観光分野、そしてIoT・AI・ロボットなどの先端テクノロジー分野だ。こうした時流に沿った次代の成長マーケットを見極め、展開を図る。これが「天の時をつかむ」ということである。

 
続いて、地の利を考察する。“地”は立地や地理的条件とも取れるが、地勢(地域全体のありさま)と捉える。つまり地域に散在する社会的課題を解決し、顧客価値を発揮することである。社会が急速に変化している今の環境下では、多くの課題が生まれている。そうした社会が抱える課題を解決する自社の使命を明らかにし、それに忠実に取り組む「ミッションロイヤルティー戦略」を実現している企業は、地の利を得た企業であるといえる。

 
最後に、人の和を考察する。これは一致団結した人心のことだ。従業員の団結だけを意味しているわけではない。株主や金融機関、取引先、顧客、地域住民など、自社と何らかの利害関係にあるステークホルダー全体の和合団結が重要である。そのために、ブランディングやCI(コーポレート・アイデンティティー)の浸透、確立が必要である。

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