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Vol.12 経営者の自己勇気づけ1

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2020年10月号

 

 

「勇気づけ」シリーズの第4回目です。「勇気くじき」の環境にさらされやすい経営者が自らを勇気づける四つのポイントを今回と次回に分けてお伝えします。

 

 

前回(2020年9月号)は、対応の仕方によってはパワハラになりかねないケースを「勇気をくじく対応」と「勇気づける対応」とを対比してお伝えしました。今回は、他者を勇気づけることと同じくらい大切な、「経営者である自分自身をどう勇気づけたらいいか」について触れます。

 

 

経営者こそ自らの勇気づけを

 

経営者は常に、勇気をくじかれる環境にさらされます。新型コロナ禍を筆頭に、想定外の環境変化、取引先の圧力、経営幹部や従業員からの突き上げ、期待していた人材の流出など、経営を巡ることだけでなく夫婦間、親子間の人間関係から家族の介護といったプライベートなことまで、悩みの種は尽きません。それだけに経営者は、「勇気くじき」の要因を上回る「勇気づけの技法」を身に付けていなければなりません。

 

そこで私は「勇気づけ名人になるための三つのステップ」として、次をお勧めしています。

 

❶自分自身を勇気づける
❷勇気くじきをやめる
❸勇気づけを始める

 

外部からの勇気くじきの圧力を上回るほど、内部から勇気が湧いてくる心のメカニズムがあるのとないのとでは、周囲への影響がまるで違います。言い換えれば、勇気をくじかれたままでいると、つい周囲にも勇気くじきをしてしまうということです。それだけに、自分自身を勇気づける日々の習慣を身に付けていなければなりません。その具体的な方法は、後ほど述べることにします。

 

経営者だけでなく、経営幹部や社員、さらには家族にとって、「人格否定」「ダメ出し」「結果のみの評価」「他者との比較」など、恐れから始まる勇気くじきの態度は周囲に満ち満ちています。これらを組織の中から一掃し、「人格尊重」「ヨイ出し」「プロセスにも着目」「他者との協力」を志向する勇気づけを始めることが、今のような時期こそ必要です。

 

 

 

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