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【対談】

書籍:著者インタビュー

タナベコンサルティンググループのコンサルタントが執筆した書籍の著者インタビュー。テーマやポイントの解説のほか、執筆動機、読者へのメッセージなどを著者が語ります。
対談2020.11.17

著者:武政大貴インタビュー「真の『見える化』が生産性を変える」

タナベコンサルティングのトップコンサルタント、武政大貴(「経営の見える化」コンサルティングチームリーダー)執筆の「真の『見える化』が生産性を変える」(ダイヤモンド社、2020年)が好評発売中である。「経営の見える化」によって、企業がどのように変わるか、また、導入する際に留意すべき点などについてインタビューを行った。

※所属・役職などは発刊当時のものです。

 

 

株式会社タナベコンサルティング
マネジメント&オペレーションズ本部 本部長
武政 大貴
財務省で金融機関の監督業務や法人企業統計の集計業務などを担当後、企業経営に参画したのち当社に入社。実行力ある企業(自律型組織)構築を研究テーマとして、見える化手法を活用した生産性カイカクを中心にコンサルティングを実施。生産性の改善を前提に、DXビジョン、IT構想化、ERP導入支援及びSDGs実装支援など世の中の潮流にあわせたコンサルティングメソッドを研究開発しながら実行力ある企業づくりにおいて高い評価を得ている。
ERP導入支援コンサルティング

 

「経営の見える化」とは?
「経営の見える化」とは、企業の問題点を顕在化し課題解決する手法です。モノ・業務・管理において数値やタスクなどを“見える化”することで、業務の生産性向上や従業員のモチベーション向上など、複数の課題解決につながります。

 

ただ、注意していただきたいのは、見える化はあくまで手段だということです。重要なのは、活動目的を明確にすること。

 

例えばデジタルツールを活用する場合、ツールに踊らされることなく、まずは活用する側の目的、ルールなどをしっかりと捉えましょう。そうすることで、どこまでデジタルツールに頼るべきか、アナログの方が向いていることがないかなど、適切な判断ができます。

 

企業の変化が社会の変化をもたらす
経営の見える化を行うことで、企業は社員一人一人が考え行動する「自律型組織」に変わっていきます。自律型組織になることで、トップの思いは熱量が冷めることなく社員に伝わり、スピードを維持したまま、誰一人取り残さず全員参加で目的や目標に向かうことができます。

 

つまり、見える化により働き方が変わり、トップの思いが見え、社員のオリジナリティーが出てきます。すると企業は闊達(かったつ)になっていき、人も組織も自走していく。そうすることで会社の体質が変わるのです。

 

企業の体質が変わり、人の考えることが高度化すると、社会にも変化が起こるかもしれません。自動化が進み、働く時と場所が離散化し、社会は一層、合理化していくでしょう。

 

読者へのメッセージ
見える化手法を活用した真の働き方改革とは、企業体質改善(社風改善)にほかなりません。手法にとらわれて目的を見失わないよう、働く現場の一人一人を見て、課題を直視し、それを解決できる手法を選定していただきたいです。

 

それには多くの困難、抵抗や失敗が想定されますが、一人一人が「チェンジリーダー(変革を恐れず挑戦する人材)」となって自社の持続的成長を図っていただくために、この書籍が少しでも役立てば幸いです。

 

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