TCG REVIEW logo

100年先も一番に
選ばれる会社へ、「決断」を。
【インタビュー】

100年経営対談

注目企業のトップや有識者と、タナベコンサルティンググループ タナベ経営の社長・若松孝彦が「100年経営」をテーマに対談。未来へ向けた企業の在るべき姿を描きます。
インタビュー2018.11.30

vol.31
「よい医療は、よい経営から」をコンセプトに
日本型ヘルスケアビジネスの完成へ挑む
総合メディカル 代表取締役 社長執行役員 坂本 賢治 氏
× タナベ経営 若松 孝彦

1604_100nenmidashi
2018年12月号

201812_100_01

医療機関が抱える課題を解決することで持続的成長を続ける総合メディカル。40年前、サラリーマン7人が集まり創業した同社は、売上高1354億3166万円(連結、2018年3月期)、調剤薬局690店舗以上の運営、医業経営コンサルティング、医師招聘事業などを展開し、約30社を率いる企業グループへと変貌を遂げた。2018年10月1日には、単独株式移転により完全親会社(純粋持ち株会社)の総合メディカルホールディングスを設立した。同社代表取締役社長を兼務する坂本賢治氏に、40周年までの歩みとこれからの姿を伺った。

会社は公器 公正な経営を実践

若松 総合メディカルは、医療分野を対象にコンサルティングやリース、調剤薬局など、幅広い事業を展開されています。創業は1978年ですから、今年(2018年)でちょうど40周年を迎えられました。タナベ経営とは創業の早い時期からのご縁であり、心よりお祝い申し上げます。

坂本 総合メディカルは、7人のサラリーマンが集まって起こした会社です。当初は、医療機器のリース業が中心でしたが、医師の要望や医療機関が抱える課題にお応えしていく過程で、医師の開業・継承支援や、調剤薬局、医師の招聘事業などへと、事業が拡大していきました。

若松 タナベ経営との付き合いは古く、30年ほどたちます。約20年前、私が九州に赴任していたころは何度もご一緒させていただきました。その際、いつも感じるのは公正な会社であること。良くも悪くも創業期はワンマン経営になりがちですが、参画型で会社をつくってこられた経営姿勢が伝わってきました。

坂本 私は創業5年目に新卒社員として入社しましたが、当時から公正・中立の意識は非常に高かったように思います。創業メンバーそれぞれがサラリーマンだった経験から、「こんな会社にしたい」という思いを持っていましたし、企業文化にも影響しています。今でこそ、「企業は社会の公器であり、社員は社会からの預かりもの」といわれますが、当時から創業者はそうした意識を持って経営に当たっていました。

若松 今の経営理念や社是は当時からあったのでしょうか。

坂本 最初の社是・社訓ができたのは10期目です。創業者と直接仕事をする中で、普段から創業者が言っていたことを明文化しました。その後、20期に「わたしたちの誓い」ができました。実はそのころ、苦労を共にした社員が辞めていったことに、創業者は大変悩んでいたそうです。「何が足りなかったのか?」「思いが伝わっていない原因は何か?」と考え抜いたことが策定のきっかけとなったそうです。

若松 家業から企業へと移行するのがちょうど10年目ぐらい。この段階でファーストコールカンパニーは「このような会社を目指す」という使命を明文化します。また、株式上場という大きな転換点を迎える前に経営理念を策定されたことで、その後に急成長を迎えても企業グループとしての一体感が保たれています。

1 2 3 4 5 6
100年経営対談一覧へインタビュー一覧へ

関連記事Related article

TCG REVIEW logo