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【特集】

地域創生ウェルネス

超高齢社会の進行による医療費の高騰、医療・介護リソースのひっ迫、医療制度改革、デジタル技術の進化、コロナ禍に伴う行動変容などを背景に、ヘルスケアやウェルネス分野の現場の課題が複雑化している。新規事業や既存顧客の深掘りで多角化を図る企業の成長戦略に学ぶ。
2021.06.01

EAPの利用は「人を大切にする」証し
ピースマインド


2021年6月号

 

 

有事のクライシスケアもサポート

 

ピースマインドは顧客企業の人と組織を支える専門パートナーとして、「M&Aや組織改革で職場がなくなる」「自殺」など、緊急度が高い有事のサポート「クライシスケア」も担う。

 

「平時は予防の仕組みをつくり、有事にも生産性を落とさず早期に回復する。想定外のクライシスを前提にした人事施策をつくり、社員の心身の健康やモチベーションを支えることが、企業に求められています」(荻原氏)

 

平時のセーフティーネットと有事のリカバリー。どちらの投資も忘れない企業の共通点は、「人を大切にすること」と荻原氏は続ける。

 

「エンゲージメントとリスクヘッジ、どちらもしっかりと両立することが重要です。『直近の業績がよく、急成長できればいい』という考え方は、短期的で一面的です。長期的観点で人的資源を支える仕組みが必要です。今回の新型コロナウィルス感染拡大などのパンデミックや想像もしない危機は起きる。ですが、人的資源を重要視して、そういった危機を乗り越えることで企業は成長できます。ウェルビーイング経営のトップランナー企業は、人的資源を大切にすることを経営の重要テーマに掲げ追求しています。

 

『はたらくをよくする』は、心身ともに健康になることから始まります。一人一人からチーム、組織が良くなり、ウェルビーイングの高い企業の輪を広げて、『心豊かな未来を創る』ミッションの実現につなげていきたいです」(荻原氏)

 

コロナ禍を経て、会社と個人が受け持つ働き方の範囲や距離感が変わり始めている。そのより良いバランスを模索し、どのような包括的支援ができるか。同社が挑み続ける社会インフラづくりは、「働き方づくり」と言い換えることもできる。「大切にしている価値観」として掲げる「Working Better Together」を軸に、ピースマインドは「はたらくをよくする」社会の実現に向け、着実に歩みを進めている。

 

 

ピースマインド 代表取締役社長 荻原 英人氏

 

 

Column

ゴール設定には「ベーシック」な施策が不可欠

「社員の健康への投資が経営の重要テーマになり、フィジカルに加えてメンタルヘルスも重視されるなど、経営資源である社員への支援や組織マネジメントの適切な姿は時代とともに変わってきました。人と組織のありたい姿を描いて、そのためのギャップを一歩一歩埋めていくことが『はたらくをよくする』につながっていきます」と荻原氏は語る。

 

経営課題の多くは人の問題だ。だからこそ荻原氏は、経営者から社員や組織に関する課題の相談を受ける際、「コンプライアンスや健康管理の基本となる人事制度など、社員を支える『ベーシック』な仕組みがないところに、やる気や生産性向上などの『ゴール』を設定しても実効性に乏しい」と伝えている。

 

取引企業がピースマインドを高く評価するのは、課題や困り事に対するソリューション力だけではない。対話を重ねてより良い人事施策を提案し、適切で明確なゴールを共有し、伴走を続けるコンサルティング力も兼ね備えているからだ。

 

均一なサービスではない、一品一様の「Working Better Together」を模索し続ける。エンゲージメントもリスクも、その企業「らしさ」や「ならでは」を知ることがスタートラインであり、ゴールにもなる。

 

 

 

PROFILE

  • ピースマインド(株)
  • 所在地:東京都中央区銀座3-10-6 マルイト銀座第3ビル8F
  • 創業:1998年
  • 代表者:代表取締役社長 荻原 英人
  • 従業員数:76名(2021年4月現在)
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