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【特集】

新価値創造

世の中に提供された価値は、 時代や経営環境・市場の変化によって必ず陳腐化する。 企業の持続的成長には、 新規事業開発や新市場開拓が必須なのだ。 コロナ禍という逆境へしなやかに対応して新たな価値を創造し、 新しい市場を開いた先駆者の「価値の生み出し方」 に迫る。
2021.05.06

データをつないで食行動の変化を捉え、ユーザー数は前年同月比2倍に
SARAH


2021年5月号

 

 

 

 

コロナ禍においてユーザー数を伸ばし続ける口コミグルメアプリ「SARAH」。メニュー電子化サービス「SmartMenu」とアプリとの連携によって、飲食店のリピート率向上をサポートする。

 

 

単品を検索できるグルメアプリ「SARAH」

 

スタートアップ企業のSARAH(以降、サラ)が提供するグルメコミュニティーアプリ「SARAH」が快進撃を続けている。コロナ禍による外出自粛や飲食店の時短営業などの影響を受け、「食べログ」「ぐるなび」をはじめとする外食系口コミグルメサイトが軒並み低迷する中、SARAHのアクティブユーザー数は前年を上回る伸び率を堅持。Uber EatsやPICKS、menuなどといった各種デリバリーサービスとの連携も奏功し、2020年8月には前年同月比200%増と高い成長率を記録した。

 

SARAHのサービスを一言で説明するなら、「ごはん探しアプリ」。他の口コミグルメサイトのレビューが店舗情報中心なのに対し、SARAHは「ソフトクリーム」「ラーメン」などメニュー単品のレビューが並ぶ。飲食店ではなく、食べたい料理を検索できるところが最大の魅力である。

 

単品を検索できるメリットは、自分の好みに合った一皿を見つけられることだ。例えば、「ハンバーグが食べたい」と思ったとき、ハンバーグを食べられる店は他の口コミグルメアプリでも簡単に見つけられる。ただし、その店のハンバーグが自分の好みであるとは限らない。

 

その点、SARAHは、ハンバーグ単品に対するレビューが投稿されているため、写真やコメントを通して見た目やソースの種類、食感、価格などが確認できる。しかも、SARAHは外食だけでなく、コンビニエンスストアの弁当やスーパーマーケットの総菜といった中食まで検索可能。それが、コロナ禍における「少人数での食事」「中食ニーズの高まり」といった食のシーンの変化とうまくかみ合った。代表取締役の高橋洋太氏は次のように説明する。

 

「これまで外食は大人数での会食が中心でしたが、コロナ禍では少人数が主流になりました。大人数で集まる場合、大抵は店選びから始めますが、家族や個人で食事をする場合は食べたい料理から決めることが多い。それが、料理単品の検索が伸びた理由です。

 

もう1つは、中食の検索。SARAHには中食に関するレビューも多く投稿されています。そのニーズは非常に高いと感じています」

 

 

 

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