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【特集】

建設テック

「Construction(建設)×Technology(技術)」の融合で、建設業の生産性向上と技術革新を図る動きが活発だ。AI 活用やドローン 3D測量、XRなどの最新技術を建設現場に全面導入し、土木・建築・設計の常識を覆しつつある事例を紹介する。
2020.01.31

10万人に支持されるシェアナンバーワンのプロジェクト管理ソフトウエア
オクト


2020年2月号

 

 

日報
進行報告や日報作成も即座に作成可能

 

 

チャット機能
業務用チャットで関係者全員に一括で連絡

 

 

施工の現場に幸せをもたらしたい

 

現場で役立つユニークな機能も数多く搭載されている。建築現場の天気をピンポイントで予想できるAPI が組み込まれていたり、現場周辺の駐車場やトイレ、コンビニエンスストアを検索できる機能もある。

 

「&ANDPADのアンドは、『寄り添う』という意味を込めています。使う人にできるだけ優しく、役に立つツールであってほしいと思いを込めました」とネーミングの意図を明かす。

 

全国のどこへでも出かけて行き、導入のレクチャーをする姿勢にも稲田氏の寄り添う姿が表れている。ソフトウエアを購入した元請け会社の社員だけでなく、IDを付与する職人にも集まってもらい、導入の目的やチームでの使い方を指導(オンボーディング)する。専任のオンボーディングチームは30名に上り、ほぼ毎日全国を飛び回っている。導入企業の規模や得意とする部門に合わせて標準工程を設定するところから手伝うこともあれば、問い合わせ対応のコールセンターを社内に設置することもあり、万全のサポートで臨んでいる。

 

リリース当初は、「本当に役に立つのか」「やはり紙じゃないと」といった懐疑的な声もあった。しかし、スマートフォンの普及に加え、同社の徹底したユーザー目線の姿勢が口コミで広がるにつれ加速度的にユーザー数は増加。いまやIDの登録件数は10万件を超え、ユーザーの声も増えてきている。

 

「現場監督の残業が減ったとの声をよく聞くようになりました。今までは、現場の作業者が紙ベースで報告書を作成し、監督が写真を撮影して、それらを発注者の元まで運んで報告業務終了という流れでした。現場への移動だけでも1日3、4時間はかかっていましたが、&ANDPADを利用することでその場で完結したり、現場から報告をもらえるようになったというお声をいただいています。現場の方々の幸せに少しでも貢献できていれば、うれしいですね。それから、注文住宅などの場合、現場監督が1年間に何棟の建築に関われたかをKPIとすることがありますが、その点にも貢献が見られました」(稲田氏)

 

評判は上々だが、「導入数が1800社となると使い方は千差万別です。120%満足している会社はまだないので、そこを目指していきたい」と稲田氏は話す。

 

そのためにも顧客の声に耳を傾けることは欠かさない。稲田氏自身も全国を飛び回るほか、開発陣も各地へたびたび出掛けているという。非建築業界出身だからこそ業界をよく知らなければならない思いが原動力になっていると言えそうだ。それこそが&ANDPAD成功の最大の理由かもしれない。

 

稲田氏は、次なる課題も見据えている。

 

「&ANDPADはコミュニケーションの課題を解決することを目指していますが、実際のところコミュニケーションだけではなかなか生産性が上がりません。それに施主さんは、生産性が上がったか下がったかよりも、良い暮らしや、良い建築物を求めているわけで、物件の品質向上に寄与するソフトウエアなどが作れないかなと考えています。それから、良い仕事をする現場の方が良い仕事を選べるような業界全体の仕組みづくりができれば、業界が活性化するのではと考えています」(稲田氏)

 

※アプリケーション・プログラミング・インターフェース:システムに外部から接続したり、他のアプリと機能を連携したりするための仕組み

 

 

良い仕事をする現場の方が良い仕事を選べる
業界全体の仕組みづくりができれば

 

 

PROFILE

  • ㈱オクト
  • 所在地 : 東京都千代田区神田練塀町300 住友不動産秋葉原駅前ビル8F
  • 設立 : 2012年
  • 代表者 : 代表取締役社長 稲田 武夫
  • 従業員数 : 130名(2019年11月現在)
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