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【特集】

ラーニングカルチャーの創造

常に学ぼうとする文化(ラーニングカルチャー)がある企業は、人材育成の投資効果が高く、好業績を維持しやすい。その文化はどのように形成されるのか、事例からひもとく。
2019.12.16

見て、感じて、表現して創造力を育成
アート鑑賞を通してダイバーシティーへの理解を深める
明治産業


2019年12月号

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“ 暮らしにプラスαを”をスローガンに、「住」をベースとした多様な事業を展開する明治産業。2019年から人材育成にアートプログラム研修「VTS(ビジュアル・シンキング・ストラテジー)」を導入し、ユニークな試みにチャレンジしている。

 

VTS(ビジュアル・シンキング・ストラテジー) アート鑑賞を通して「観察力」「批判的思考力」「コミュニケーション力」を育成する教育カリキュラム。以前は教育分野で広がりを見せていたが、近年は欧米で企業研修に取り入れられている

VTS(ビジュアル・シンキング・ストラテジー)
アート鑑賞を通して「観察力」「批判的思考力」「コミュニケーション力」を育成する教育カリキュラム。以前は教育分野で広がりを見せていたが、近年は欧米で企業研修に取り入れられている

 

明文化を徹底しビジュアルで感性に訴える

オレンジを基調とした明るいオフィス。季節のディスプレーが随所に施され、タイプの違う全面ガラス張りの会議室にはアート作品があちこちに飾られている。廊下にはアート作品に交じり、社長や社員を映画の主人公に見立てたオリジナルポスターがズラリ。誰でも息抜きに弾けるようにと、ビンテージのピアノも置かれている。

「社員にとって、働く空間が一番大切だと思います。このオフィス、ワクワクするでしょう? お客さまとの会話も自然と弾みます」

そう笑顔で話すのは、明治産業の代表取締役・明永喜年氏だ。

2019年7月には、企業PRの一環として各事業を海賊のキャラクターに仕立てた「アメージングワールド」を発表。インパクトのあるキャラクターたちが描かれたラッピングバスが福岡市内を走った。

まるでベンチャー企業のような雰囲気の同社だが、設立は1961年にさかのぼる。明永氏の父に当たる先代が、LPガス小売業を個人創業し、ガス事業をベースに事業を着実に展開してきた。現在では不動産管理、賃貸経営マネジメント、リフォーム、FP(ファイナンシャル・プランニング)など、取り扱う事業は多岐にわたる。“住のソリューションプロバイダー”として、暮らしに関するサービスをワンストップで提供し、飛躍を遂げている真っ最中だ。

“挑戦する老舗”をモットーとして掲げている同社が徹底しているのは明文化。名刺やホームページには、経営理念であり、社員の行動方針でもある「MEIJI SPIRITS」=「チャレンジ・アグレッシブ・チームワーク」のキーワードが強く押し出されている。会社や事業を紹介するユニークな動画も続々と配信しており、従来の不動産関連会社のイメージを覆すような試みに挑戦し続けている。

「毎日見るもの、感じることって、私たちが仕事をして社会に貢献する上で、とても大切だと思います。基本的に仕事は楽しいものでありたいですから」(明永氏)

オレンジを基調としたエントランス

オレンジを基調としたエントランス

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