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【特集】

ラーニングカルチャーの創造

常に学ぼうとする文化(ラーニングカルチャー)がある企業は、人材育成の投資効果が高く、好業績を維持しやすい。その文化はどのように形成されるのか、事例からひもとく。
2019.12.16

楽しみながら絆を育む。「チャンバラ合戦」でチームビルディングを体感:IKUSA

防災運動会 社員の防災に対する意識を高め、防災時に役立つ知識を身に付けられる運動会として企業から注目されている

防災運動会
社員の防災に対する意識を高め、防災時に役立つ知識を身に付けられる運動会として企業から注目されている

多彩なアクティビティーを開発して提供

 

チャンバラ合戦研修は、「軍議でチーム全員と戦略・戦術を話し合う」(Plan:計画)→「合戦を行う」(Do:実行)→「戦果を振り返る」(Check:評価)→「問題を改善して新たな作戦を立てる」(Action:改善)。このPDCAサイクルの回し方を遊びながらチーム単位で学べる。そのため、職場でのPDCAの運用が抵抗感なく受け入れられるメリットもある。

 

IKUSAでは、チャンバラ合戦に加えてさまざまな“戦国体験研修”を展開中だ。例えば、「城攻め」。支給された小判で資材を購入し、築城して軍議を行い、敵の城に隠された巻物を奪ったり敵大将を倒したりするゲームである。

 

「資材の選び方や城の形などを話し合い、合戦後にフィードバックフェーズを設けて行動の振り返りを行うなど、チャンバラ合戦よりも戦略の組み立て方や発想力が求められます。リーダーシップやチームビルディング研修向けコンテンツとして人気も高まっています」(赤坂氏)

 

「遊び」の要素を加えると学習効果が高まるという研究結果もある。チームビルディングやリーダーシップ向上のため、時には社員が童心に返ることも必要かもしれない。

 

 

Column

BCPに役立つ「防災運動会」も提供

IKUSAは戦国時代を舞台にしたアクティビティーを展開してきたが、“非戦国物”の新しいアクティビティーも開発している。それが、2019年から開始した「防災運動会」である。
「従来の運動会に『防災』を取り入れた新しい運動会で、体を動かしながら必要な防災知識や災害体験を学べることが特徴です。防災の準備、初動、災害直後、避難後、避難所生活など、防災に関するあらゆる局面のことが学べる運動会です。防災知識を高めることでBCP(事業継続計画)の一環としても効果があると考えています」(赤坂氏)
主な種目は、防災に関する謎解きクイズラリー、担架で人を運んだり防災時に関連する障害物などを乗り越えたりする「防災障害物リレー」、防災時に使える物を借りる「防災借り物競争」など、アイデアが生きた種目を用意。社員の防災に対する意識を高め、防災時に役立つ知識を身に付けられる運動会として企業から注目されている。

 

IKUSA代表取締役CEO 赤坂 大樹氏

IKUSA 代表取締役CEO 赤坂 大樹氏

PROFILE

  • ㈱IKUSA
  • 所在地 : 東京都豊島区東池袋2-39-2 大住ビル1001
  • 創業 : 2012年
  • 代表者 : 代表取締役CEO 赤坂 大樹
  • 売上高 : 1億8000万円(2019年4月期)
  • 従業員数: 15名(2019年8月現在)

 

 

 

 

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