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【特集】

ステージアップサイクル

若手経営者や新興企業は、さまざまな「成長の壁」とぶち当たる。難壁を突破する上で必要なことは何か。ミッション・ビジョン、ブランディング、メンタルモチベーションなどの機能に着目し、ビジネスを成長へと導く「ステージアップサイクル」を考える。
2019.10.31

理念、新分野、承継で情報伝達業へ躍進
看板屋からデジタルサイネージの旗手に
タテイシ広美社


2019年11月号

表示・音声による警報で防災情報を届けるデジタルサイネージ(京都市防災情報システム)

 

広島県の内陸部に本社を構える中小企業が、大手企業と対等に連携するデジタルサイネージの旗手に成長した。躍進をもたらしたのは「ミッション・ビジョンの実現」「新規事業への挑戦」「事業承継の成功」だ。

 

創業以来赤字なし利益率10%を堅持

広島県南東部の山あいに広がる府中市は人口約3万9000人の街で、リョービや北川鉄工所といった東証1部上場企業が本社を置く。“ デジタルサイネージ(デジタル技術を用いた電子看板)” の旗手として注目を集めるタテイシ広美社も、1977年にこの街で創業した。 

屋内外に掲げる看板製作からスタートし、LED電光掲示板や電子ペーパーなどの商品開発を推進。防災情報システムや2020年の東京五輪に向けたデジタルサイネージを受注するなど、目覚ましい発展を遂げている。

「従来の看板とデジタルサイネージの売り上げ比率は4:6と、デジタルサイネージが主流になりました。当社はデジタルサイネージの構造を熟知し、企画提案からデザイン、設計、ソフト開発、製作、施工、メンテナンスまで一貫してこなせる日本では希少な存在です。メーカーと看板屋の両業務に精通した強みを生かして、全国規模でデジタルサイネージに関連した事業を展開しています」

そう語るのは、タテイシ広美社の創業者であり、代表取締役会長の立石克昭氏だ。

同社は創業以来42年間、一度も赤字を出したことがない。直近の実績は売上高10億1300万円(2018年7月期)。利益率10%を堅持し、80%近い自己資本比率を誇る優良中小企業である。

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