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【特集】

デジタル×プロモーション

プロモーション(販売促進)手法のデジタルシフトが進んでいる。顧客の消費行動にも大きな影響を及ぼすまでになったデジタルプロモーションの最前線に迫る。
2019.09.30

攻め続ける大阪発のロングセラー
パイン流“バズマーケティング”
パイン

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2019年10月号

『攻めるロングセラー パインアメ「中の人」の心得』(クロスメディア・パブリッシング刊)も大きな話題を呼んでいる

『攻めるロングセラー パインアメ「中の人」の心得』(クロスメディア・パブリッシング刊)も大きな話題を呼んでいる

 

日常業務や商品の中に「バズる」ネタは隠れている


「初めこそネタに困りましたが、倉庫で見つけた昔の写真を掲載したり、新商品がコンビニに並んだ様子を投稿したりしているうちに、うまく回り始めました」。マッキーさんがこう話す通り、社員にとっては当たり前に感じる日常業務や会社の歴史、商品の中に「バズる」ネタが隠れている可能性は十分にある。

とはいうものの、これからツイッターを始めようと考えている企業の中には、どうしても「炎上」が気になり二の足を踏んでしまうところもあるだろう。しかし、マッキーさんは「実は、炎上はなかなか起こりません」とアドバイスする。

「商品にまつわることや会社に関係する情報発信を心掛けている限り、炎上する可能性は低いと思います。ただし、会社の公式アカウントであることを常に意識すること。主観的になり過ぎるのはよくありません。つぶやく前には必ず、受け取る相手の気持ちになって読み返すことをお勧めします」(マッキーさん)

大事なのは、目的を忘れないこと。会社や商品の話題から大きく外れずに、相手の気持ちを考えて発信することがポイントだが、これは普段の営業活動や店舗における接客であっても同じこと。ビジネスにおける鉄則と言っていい。

同社のすごいところは、ツイッターによって消費者の中に眠る「懐かしさ」に火をともしただけでなく、消費者や他社の視点を切り口にパインアメの新たな魅力を引き出していったところにある。そうした変化を恐れない姿勢は、創業から受け継がれてきた同社の企業DNAでもある。

「パインアメは昔と変わっていないように見えて、絶えず時代に合わせて改良されています。メーカーとしての商品や品質に対する強いこだわりが安定した販売数をつくっており、そこにツイッターという新たなツールが加わったことで今も販売数がじわじわと増え続けている状況です。これからも『パインアメを知っている』という人が増えて、キャンディーを購入する際の選択肢に、当社の商品を入れていただけるよう取り組んでいきたいと思います」(マッキーさん)

係長マッキーさん(ご本人の希望により写真を加工)。いまやインスタグラムやフェイスブックでも会社の“ 顔”だ。

係長マッキーさん(ご本人の希望により写真を加工)。いまやインスタグラムやフェイスブックでも会社の“ 顔”だ。

 

PROFILE

  • パイン㈱
  • 所在地:大阪府大阪市天王寺区生玉寺町1-5
  • 創業:1948年
  • 代表者:代表取締役社長 上田 豊
  • 従業員数: 105名(2019年3月現在)
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