TCG REVIEW logo

100年先も一番に
選ばれる会社へ、「決断」を。
【特集】

実行力

経営実態を具体的にわかるようにする「見える化」に取り組む企業は多い。だが、問題が見えるだけでは何の解決にもならない。それを解決へつなげる「実行力」が不可欠だ。「見える化」によって見えた問題を解決している企業の取り組みに迫る。
2019.08.30

働き方改革の決め手は「働く環境」の改善にあり
コクヨ


2019年9月号

サイをキャラクターに用いたカードを使い、ユーモアを交えながら改善を推進

サイをキャラクターに用いたカードを使い、ユーモアを交えながら改善を推進

 

改善活動には上司の理解や遊び心が必須

霞が関ライブオフィスは従業員約500名が働く大規模なオフィスだが、同社には20~50名規模や100名前後の拠点など、さまざまな規模のライブオフィスがある。自社の規模に近いライブオフィスを見学してもらい、働く環境づくりのヒントを得てほしい、という考えからだ。

自社のオフィス改革を進めるには、オフィスカイゼン委員会のようなセクションの設置も必要不可欠になる。そうした活動を継続していくには、いくつかのポイントがあると田島氏はアドバイスする。

「まずは上司が理解を示すこと。オフィスの改善は働く一人一人が日頃に感じている不便などを改善していくための活動ですから、ボトムアップで行います。その改善活動に上司が理解を示さないとなかなかうまくいきませんので、上司の支援は不可欠。加えて予算も獲得して活動していただきたいですね。予算といってもお菓子代程度で十分。打ち合わせ時の飲食費があれば、打ち解けた雰囲気で改善活動を始められます」(田島氏)

さらに、「活動を続けるには堅苦しい雰囲気ではなく、ユーモアを交え、楽しみながら改善していくことも大切」と田島氏は指摘する。指摘の通り、コクヨの霞が関ライブオフィスでは、従業員に協力を依頼する事柄は動物の「サイ」をキャラクターに用いたカードを貼り、「○○○をしてくだサイ」といったようにお願いをする。

逆に、ルールが守られていない場合はデビルマークがついたカードで「デビル多発地帯危険サイン」を示すなど、ユーモアに富んだ表現でコミュニケーションを取りながら、働く環境の改善を促す。こうした遊び心が、従業員の協力を仰ぎやすい雰囲気づくりに役立つというのだ。

働き方改革には制度やITツールだけでなく、「働く環境」が重要であることをコクヨの取り組みは教えてくれる。

コクヨ B流通推進本部 販社支援グループGM 働き方改革提案プロモートディレクター 田島 徹也氏

 

PROFILE

  • コクヨ㈱
  • 所在地:大阪府大阪市東成区大今里南6-1-1
  • 創業:1905年
  • 代表者:代表取締役社長 黒田 英邦
  • 売上高:3151億円(連結、2018年12月期)
  • 従業員数:6784名(連結、2018年12月末現在)
1 2 3 4
実行力一覧へ特集一覧へ特集一覧へ

関連記事Related article

TCG REVIEW logo