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【特集】

実行力

経営実態を具体的にわかるようにする「見える化」に取り組む企業は多い。だが、問題が見えるだけでは何の解決にもならない。それを解決へつなげる「実行力」が不可欠だ。「見える化」によって見えた問題を解決している企業の取り組みに迫る。
2019.08.30

働き方改革の決め手は「働く環境」の改善にあり
コクヨ


2019年9月号

リフレッシュにも、ソロワークや打ち合わせにも使える多用途な空間。執務エリアとはモードを切り替えた働き方が可能

リフレッシュにも、ソロワークや打ち合わせにも使える多用途な空間。執務エリアとはモードを切り替えた働き方が可能

 

改善のヒントが見つかるライブオフィス


オフィスの改善を続けることが働き方改革につながるわけだが、そうした改善の成果を見られる場所がある。コクヨの「ライブオフィス」だ。

現在、全国28カ所にあるライブオフィスは、50年前の1969年に大阪本社オフィスを全館ショールームにしたことに端を発する。同社では、自社商品の活用方法などがひと目で分かる「生きたショールーム」を見学してもらうことにより、オフィスのトータル提案を長らく行ってきた。

その後、全国の拠点にも展開して、より良いオフィスづくりの一助になるよう社外からの見学を受け付けてきた。そんな全国にあるライブオフィスの中心的な役割を担うのが、霞が関ライブオフィスだ。

「『オフィスカイゼン委員会』のメンバーが中心になって、働く環境の改善を推進しています。月1回の会議を開いて意見交換をしたり、従業員の意見やアイデアを吸い上げて実践することで、働きやすい環境づくりを行っています。この委員会が、より良い働く環境をつくるための『運用』の中核を担う組織と言えます」(田島氏)

霞が関オフィスを見学すると、ちょっとした配慮や気遣いが至る所に散りばめられていることに気付く。例えば、営業担当者が利用するフリーアドレスデスクの至近に、商品の受発注担当者の固定席を配置。この配置も、両者がコミュニケーションを図りやすいようにと考えられたレイアウトの一例だ。

「ツール」の使い方もユニークである。ハサミやパンチング、ステープラーなど使用頻度の少ない文具は個人所有ではなく共有化している。ウレタンを各ツールの型に切り取った台を用意し、収納場所を固定。すると使用後は元に戻す習慣がつく。また、この場所には自然に人が集まり、コミュニケーションが自然と促される。

その他にも、立って会議ができるデスクをオフィスの中央に配置したり、逆にオフィスの隅には集中して業務ができるよう、外部から遮断された小さなブースを設けたりしている。

このように、従業員が働きやすくなる工夫や配慮を「見える化」しているため、社外からの見学者は自社の改善策のヒントを得やすいのだ。

霞が関ライブオフィスには、働きやすくする工夫や改善のヒントが満載

霞が関ライブオフィスには、働きやすくする工夫や改善のヒントが満載

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