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【特集】

実行力

経営実態を具体的にわかるようにする「見える化」に取り組む企業は多い。だが、問題が見えるだけでは何の解決にもならない。それを解決へつなげる「実行力」が不可欠だ。「見える化」によって見えた問題を解決している企業の取り組みに迫る。
2019.08.30

働き方改革の決め手は「働く環境」の改善にあり
コクヨ


2019年9月号

ハサミなどの文具は共有化し、収納場所を固定

ハサミなどの文具は共有化し、収納場所を固定

 

「快適性」「効率性」「創造性」の視点で改善

コクヨでは「快適性」「効率性」「創造性」の視点から、「働きやすい環境づくり」を推進している。

「快適性」とは、働く人が気持ち良く能動的に働ける環境のこと。例えば、洗練されたデザインでスタイリッシュなオフィスも快適性に含まれる。快適なオフィスは、従業員のモチベーションを高めるだけでなく新卒学生などへのアピールにつながり、優秀な人材確保という面でも効果が期待できる。

「効率性」とは、働く上での無駄を改善することで、より良い成果を出していける環境のこと。不要なものを収納するスペースを減らしたり、会議時間の短縮が図れるよう立ち会議用のデスクをオープンなスペースに設けるのも、効率性向上を見据えた設計の一環である。

「創造性」とは、気付きやアイデアを生み出せる空間づくりだ。他部門の従業員が集まりやすいレイアウトの工夫、リラックスできるフリースペースの確保、さらには周りを気にせずに仕事に集中できる個室など、さまざまな目的の空間を創ることで、創造性ある仕事を後押しするという考え方である。

「この三つの視点から改善していくことで、大きな変化が期待できます。さらに、快適性、効率性、創造性を維持・向上させるための具体的な手段として、『場』『ツール』『運用』という三つの要素からアプローチしていくことが重要。これらをバランスよく取り入れることで、生産性の高いオフィス環境が実現できるはずです」(田島氏)

言い換えれば、会議室やリフレッシュスペースなどの「場」をつくり、オフィス家具や文具類といった「ツール」を活用するだけでは不十分ということだ。そこに適切な「運用」が伴わなければ、働きやすい環境の維持・向上は難しい。

適切な運用とは、5Sやファイリングルールの徹底など、場やツールをどう使っていくかということ。これらの要素をうまく組み合わせていくことが、働きやすい環境づくりにとって重要なのである。

「その際に忘れてはいけないのが継続性です。一度改善して安心してしまうと、やがて陳腐化します。常に変化し続けるオフィスの課題を解決できるように活動を継続することで、働く環境は大きく改善されていきます」(田島氏)

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