建築・住宅業界にDXをもたらす施工管理アプリ
ダンドリワーク
2021年10月号
タナベ経営・石丸(以降、石丸) ダンドリワークの会社概要をお聞かせください。
加賀爪 当社は、建築現場のコミュニケーションを円滑に行う施工管理アプリ「ダンドリワーク」を提供しています。建築業界では元請け会社が施工現場を管理する際、書類や電話といったアナログなツールを使って協力会社や職人の方々と情報共有を図ってきました。それをクラウドのアプリケーションで一元管理するツールです。
また、大型マンションにおける清掃・点検・工事などに関する入居者の予約管理をITで行う「ITENE(イテネ)」というシステムもリリースしています。
石丸 「ダンドリワーク」を開発したきっかけは何だったのでしょうか。
加賀爪 私が建築会社の“雇われ社長”をやっていた時の経験です。売上高20億円規模であるにもかかわらず、生産性の悪さはあきれ返るほどでした。夕方には現場監督がファクスの前に行列をつくって図面や工程表などを送信しますが、全てがアナログ作業なので送り先を間違えたり、訂正し忘れていたりといったミスが続出。当時はすでにクラウドシステムが世の中に普及していたので、それを活用したツール開発をスタートしました。そして2011年に建築の施工管理に特化した「ダンドリワーク」をリリースし、2013年に当社設立へ至りました。
「ダンドリワーク」は現場の住所をはじめ、近隣での注意事項に至るまで細かな情報を関係者全員で共有できます。また、スマートフォンで撮影した現場写真のアップロードや、図面・仕様書など各種資料の一元管理・一括共有も可能。変更した際はアプリに通知する機能が付いているので、常に最新資料が確認できます。
さらに、掲示板機能やチャット機能も付いており、コミュニケーションを簡単・気軽に交わせます。オプションとして工程表や報告書の作成、受発注、出退勤登録などの機能を組み合わせることも可能です。