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【メソッド】

タナベ語録

タナベコンサルティンググループの経営コンサルティングの基盤となっている考え方を、各テーマに沿って紹介します。
メソッド2021.12.17

Vol.11 チームで生産性を高めるには

 

 

ムダのない業務設計のポイント

 

業務のムダを排除するためには、まずムダを発見しなければなりません。正しく現状を分析し、ムダのない業務設計をすることが業務改善のスタートとなります。

 

現状認識の第一歩として、自らの業務を棚卸ししてみましょう。「ムダな仕事を洗い出し、付加価値の高い業務に時間資源を集中させる」ことが目的です。

 

次に、洗い出した業務の評価を行います。貢献度(業績に対するインパクトの強さ)と連携度(その仕事に関わる人数)を評価軸として、ポジショニングマップを作成すると、4つの業務に分類できます。

 

 

 

バリューアップ業務は、貢献度・連携度とも高く、相対的に質・量とも大きく、中核をなす業務です。スキルアップ業務は、貢献度は高いものの連携度が低いので、個人の能力を高めて業績に貢献する業務です。

 

スピードアップ業務は、仕事そのものは付加価値を生まないものの、役割分担しないとできない業務。クリーンアップ業務は貢献度、連携度とも低く、付加価値も生まず、単独で行う作業レベルの業務です。

 

現場改善を行うリーダーはまず、問題点の全体像を押さえることから始めなければなりません。モレやムダのない改善を行うためには、じっくり考える時間を確保することも重要です。

 

 

業務ごとに整理し、生産性改善の方針を立てる

 

業務ごとに区分できたら、次にそれぞれの生産性改善方針を立てていきます。ポイントは次の通りです。

 

バリューアップ業務…充分な時間を費やし最高のパフォーマンスを発揮する
スキルアップ業務…業務時間を計画段階であらかじめ確保しておく
スピードアップ業務…段取りよくこなし“合理的な手抜き”をする
クリーンアップ業務…社内外へのアウトソースを検討する

 

業務を区分することで、重点を置くところ、簡略化・効率化するところのメリハリが付けられるようになります。ポイントを押さえた方針を立てて、生産性改善を進めていきましょう。

 

 

※本文・図はタナベ経営主催「業務改善スクール」のテキストを抜粋して制作しています。

 

 

 

 

 

 

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