TCG REVIEW logo

100年先も一番に
選ばれる会社へ、「決断」を。
【メソッド】

タナベ語録

タナベコンサルティンググループの経営コンサルティングの基盤となっている考え方を、各テーマに沿って紹介します。
メソッド2021.10.04

Vol.07 リーダーシップとは何か

 

 

「現状認識」に必要な3ステップ

 

現状認識とは、的確な判断に欠かせない重要な分析作業です。現状認識を行うために、次の3ステップが必要になります。

 

第1ステップとして、事実を三現主義(現実、現場、現品)に則し、あるがまま、多面的に押さえること。偏りがあったり、根拠の曖昧な情報に振り回されてはいけません。

 

第2ステップとして、集めた事実を分析すること。「なぜ」を5回繰り返す姿勢、「特性→要因→真因」に迫るプロセスが求められます。

 

第3ステップとして、本質追求、KFS分析を行うこと。事実を重要順位に整理し、機会要因、脅威要因などのポイントを押さえることが必要です。

 

部門経営者に必要な分析眼と感覚として、①変化に気づく敏感な感覚、②問題発見能力、③時流を見る能力、④市場動向、お客様を見る眼、⑤ライバルと自社のポジションを見てベンチマークを定める、⑥自社を見る眼、⑦バランス感覚(経営要素、機能、項目、時間)、⑧5つの眼(今、先、内、外、バランスさせる眼)の8つが挙げられます。

 

「知る」とは、事実の中に潜む真実をつかむことをいいます。「自社が何でつまずくか」「何で伸びるか」「最近大きく変化したポイント」など、企業の成長・発展のための決定的・本質的要因をつかみ、自社の置かれている現状を一言で集約することです。

 

「知る」基本は、事実をあるがままにつかむことであり、そのためには、現実・現場・現品主義が重要です。事実の押さえ方によって「知る」深さが変わります。

 

 

※本文・図はタナベ経営主催「幹部候補生スクール」のテキストを抜粋して制作しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

1 2 3
タナベ語録一覧へメソッド一覧へ

関連記事Related article

TCG REVIEW logo