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コラム2020.04.30

見守り、婚活、孫消費…
シニア市場が伸び盛り

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2020年5月号

 

 

シニア市場の拡大が続いている。矢野経済研究所によると、2017年のシニア関連主要マーケットの総市場は50兆5673億円(前年比2%増、【図表1】)※1。介護・リハビリ、住宅、宅配、各種支援サービスをはじめ、趣味・習い事を除く全ての市場でプラスになっている。

 

 

【図表1】シニア関連主要マーケットの市場規模

 

 

注目したいのが、シニアに特化した市場の伸びだ。前述の市場カテゴリーを小分類で見ると、「見守りサービス」「シニア向け婚活支援・マッチングサービス」「クルーズツアー」「シニア家電」などが2桁増で伸長しているほか、「訪問看護」「訪問リハビリテーション」「有料老人ホーム」「サービス付き高齢者向け住宅」などの市場の伸びが目立つ。

 

大和ネクスト銀行の調査からは、より具体的なシニアの実像が見えてくる。例えば、2019年にシニアが「旅行」に費やした金額は平均19.9万円(2018年より3000円増)、ネット通販に費やした金額は平均11.8万円(2.6万円増)(【図表2】)。また、孫消費に費やした金額は15.1万円(3.8万円増)だった※2

 

 

【図表2】シニアが2019年(1年間)に費やした金額(平均額)

 

 

消費以外のシニアのライフスタイル・意識について見てみると、例えば株式投資を利用するシニアは31%、東京オリンピックを「楽しみ」にしているシニアは63%、終活を行っているシニアは42%に上る。

 

シニア層には収入の拡大は期待できないが、住宅ローンや教育費などを抱えておらず、十分な資産を持っていることが多い。さらに、リタイア後や子育て終了後である多くのシニアには、お金だけでなく自由な時間もあり、時間消費型分野での期待も高い。

 

加えて、最近の高齢者は元気で活動的である。定年後も趣味や仕事などに意欲的な「アクティブシニア」は、かつての高齢者が行わなかったような活動的な消費行動にも積極的だ。

 

若者や女性、ファミリーといった主力消費層の購買力が低下する一方、“市場のけん引役”として存在感を増すシニアから目が離せない。

 

※1 矢野経済研究所「シニア関連市場マーケティング年鑑2019年版」(2019年11月27日、【図表1】も)

※2 大和ネクスト銀行「“2019年ランキングで見る”シニアライフに関する調査」(2019年12月17日、【図表2】も)

 

 

 

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