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2019.01.31

“若者化”するシニア世代

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2019年2月号
 
 
「シニア世代」と聞いて頭に浮かぶのは、どんな姿だろうか?「人生100年時代」では、還暦を迎えても先はまだ長い。実際、シニア世代の仕事への意欲は高く、特に自営業者をはじめ“生涯現役”を希望する人も増えている。
 
ふるさと納税総合サイトを運営するトラストバンクの調査によると、働いた経験のある60歳以上に「何歳まで働きたいか」を尋ねたところ、半数以上(51.6%)が「70歳代(70~79歳)」と回答。「80歳以上」も11.2%に上った。
 
また「働くことが好きか」を聞くと、約6割(57.6%)が「好き」「どちらかといえば好き」と回答。「あなたにとっての仕事を一言で表すと?」という設問には「生きがい」「人生(生活)の糧」「社会とのつながり(社会参加、社会貢献など)」が続き、シニア世代が仕事に生きがいや社会とのつながりを求めて働いていることが明らかになった。
 
仕事以外でも、シニア世代の意識や行動は大きく変わりつつある。一言で言えば、心身ともに従来よりも若々しい。婚活支援サービスを展開するパートナーエージェントの調査※1によると、「現在、恋愛をしている」シニア世代は24.1%、「恋愛をしたい」と思っているのは40.5%に上った。
 
食の好みも変化が見られる。日清オイリオグループ※2によると、普段の夕食で肉を食べる割合が60歳代男性(21%)で9ポイント、同女性(30%)で16ポイント増加(2011年比)。好きな夕食メニューとして70歳代でも焼き肉、すき焼きが上位にランクインするなど、“肉食系”シニアが増加している。
 
厚生労働省の統計によると、日本人の平均寿命(2017年)は男性81.09年、女性87.26年。一方、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」の健康寿命(2016年)は男性72.14年、女性74.79年。この差の期間(男性8.95年、女性12.47年)は介護や治療が必要な“不健康期間”だ。
 
健康寿命を延ばし、この不健康期間を縮めることが、本人や家族にとってはもちろん、社会保障費抑制の観点からも欠かせない。シニア世代が生き生きと元気に暮らせる環境や仕組みづくりは日本の未来を左右する、待ったなしの課題である。

 
※1パートナーエージェント「『恋愛』に関するアンケート調査」(2018年9月14日)
※2日清オイリオグループ/中央研究所 生活科学研究グループ「ミドル・シニアの食生活調査」(2017年3月22日)
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出典 : トラストバンク「シニア世代の働く意欲に関する意識調査」(2017年9月14日)
 

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