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【コラム】

旗を掲げる! 地方企業の商機

「日経トレンディ」元編集長で商品ジャーナリストの北村森氏が、地方企業のヒット商品や、自治体の取り組みなどをご紹介します。
コラム2017.09.29

Vol.25 町工場の力を生かす
北村 森

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2017年10月号

この木製スツール、まずは、その座面に注目。花園ラグビー場の観客席をそのまま再生利用したもの。そしてフレームは、ラグビーのゴールポストを彷彿とさせる意匠 http://w.pia.jp/t/hos-rugby/

この木製スツール、まずは、その座面に注目。花園ラグビー場の観客席をそのまま再生利用したもの。そしてフレームは、ラグビーのゴールポストを彷彿とさせる意匠

あと2年に迫る

ラグビーワールドカップ(以降、W杯)の日本開催まであと2年です。2019年の9月に開幕し、全国12都市で戦いが繰り広げられる予定。日本代表チームも出場します。

日本のラグビー界にとって、これはとても大きな話であるのはもちろん、それぞれの開催都市にしても重要なプロジェクトです。

開催都市の1つである東大阪市は、国内ラグビーの聖地とも称される花園ラグビー場を有する地。今回は、W杯まで2年を切った段階で、この東大阪を舞台に立ち上がった事業についてご紹介しましょう。

その事業とは「RE:MEMBERプロジェクト」。この名称、すでに別のところで耳にされた方もいらっしゃるかと思います。

チケットぴあで知られる、あの「ぴあ」が声掛け役となり、これまでにいくつもの案件を実現している「廃材再生プロジェクト」なんです。歴史を刻んできた建造物を解体する際に生まれる廃材を、商品として再生し、メモリアルグッズとして販売するという事業。これまでの事例には、旧国立競技場、横浜アリーナ、そしてホテルオークラ東京の旧本館などがあります。

いずれも、その取り組みが話題となり、反響を呼んでいます。ファンにとっては、思い出深い施設の備品を、自分のものにできるわけですからね。

そして今回、ぴあが注目したのが、花園ラグビー場だったわけです。ラグビーW杯に向け、このラグビー場は大幅改修に入りました。スタンドの観客席を張り替えたり、ロッカールームに手を入れたりしますから、当然、たくさんの廃材が出ます。しかも、ラグビーの名勝負を刻んできた大舞台。多くのラグビー好きにとって、廃材をもとに作られる再生商品が販売されるとなれば、気持ちが揺さぶられることは間違いありません。

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