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【コラム】

旗を掲げる! 地方企業の商機

「日経トレンディ」元編集長で商品ジャーナリストの北村森氏が、地方企業のヒット商品や、自治体の取り組みなどをご紹介します。
コラム2019.02.28

Vol.42 「ゆでガエル」にならない

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2019年3月号

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アピアショッピングセンター
共同店舗組合方式のショッピングセンターが全盛だった1985年に、富山の地元商店主たちが出資して開業。一時は年間約80億円もの売り上げを記録したが、その後、長期低迷期に入る。2011年、組織改革を断行し、その後はV字回復。現在は1985年の開業時を上回る売上高まで復活を遂げている。平日の午前10時、開店と同時に駐車場がほぼ埋まるという、にぎわいぶり
富山県富山市稲荷元町2-11-1
http://www.apa.gr.jp/

ビジネス上の教訓

ビジネスで重要な教訓を示す言葉に「ゆでガエル現象」というものがありますね。

急激ではない変化に対しては、当事者は得てして鈍感になり、抜き差しならない局面に至っていることに気付かない、という話。

残酷な描写で恐縮ですが、こういうことです。ぬるま湯に漬かっているカエルは、その状態から少しずつ温度を上げられていっても、その変化を認識できない。そして、いつしか湯温が相当に上がっても湯船から脱出することなく、その結果、ある瞬間にゆだってしまう。

ビジネスの話に戻しますと、経営状況がじわじわと少しずつ悪化していくような環境下にあると、深刻な状態に陥っていることを認識できず、気付いた時にはもう手の施しようがない状態で、悲劇的な局面を迎えてしまうものだ、という戒めなわけです。

今回取材してきたのは、まさにあと少しで「ゆでガエル」状態になってしまいそうだった、地方のショッピングセンターの話です。

ただし、ゆだってしまいそうな寸前で、まさに「湯温が厳しい状況になってきた」ことを察知した。そして、ある改革をもって湯船から抜け出したのです。

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