Vol.36 「それ、本当にやるの?」と言わせたい
北村 森
2018年9月号
地方の実力派企業と共に
日本経済新聞社クラウドファンディングサイト
日本経済新聞社のクラウドファンディングサイト「未来ショッピング」の中で展開する特集企画「NIPPON PRIDE Vol.2 with ものめぐり」。筆者は、参画する事業者のチョイスから、具体的な商品プロジェクト内容の提案や実現への協力までを担っている
クラウドファンディングを、事業展開に活用しようと考えている経営者の方は少なくないでしょう。
クラウドファンディングは、新しい商品の開発、新規事業を立ち上げるアイデアをサイトで公開して、それに賛同する人から少額(多くは、1万~2万円前後)の支援金を募るシステムですね。
日本にクラウドファンディングのサイトが登場したのは2011年。現在、ざっと調べただけでも100以上のサイトがあります。2016年度の市場規模(新規プロジェクト支援額)は745億円超(2017年、矢野経済研究所調べ)。この連載でも、育児に励む父親たちが考えた「パパのツナギ」を事例として紹介しました(2018年7月号)。
ただ、課題もあります。いまやサイトも掲載案件も乱立気味ですから、もはや「出しさえすれば賛同を得られる」とはいかないでしょう。
実は今回お話ししたいのは、私自身が携わっている案件なのです。それも現在進行中の。
この春、日本経済新聞社が運営するクラウドファンディング「未来ショッピング」から私に声が掛かり、地方で頑張る実力派の事業者を集め、10案件程度のプロジェクトをクラウドファンディングとして展開してほしいとの依頼を受けました。未来ショッピングの中で展開する特集企画、「NIPPON PRIDE Vol.2 with ものめぐり」という名称です。ものめぐりというのは、私が代表を務める会社の名前。ちなみに、この特集企画の「Vol.1」は経済産業省とのタイアップ案件だったそうです。経産省の次が弊社という話。これには、しびれました。
8月には、プロジェクトの第1弾がサイトにアップされました。今後、順次公開予定のプロジェクトから、今回は3つの案件を紹介します。