TCG REVIEW logo

100年先も一番に
選ばれる会社へ、「決断」を。
【コラム】

旗を掲げる! 地方企業の商機

「日経トレンディ」元編集長で商品ジャーナリストの北村森氏が、地方企業のヒット商品や、自治体の取り組みなどをご紹介します。
コラム2018.06.29

Vol.34 こんな時代なのだから
北村 森

mori_banner
2018年7月号

目標達成426%に

ただし、いくらパパ系イベントの蓄積や各種講演の実績があったとしても、大手企業がすぐに振り向くとは限りません。

ジョージは、設立に伴い業績づくりに着手しました。それは「パパのツナギ」の製作でした。子育てするパパが着用するのに好適な、デザインにも機能にも秀でたツナギを作ろうという試みです。


もともとは杉山氏が加わっている、パパたちの任意集団の中から生まれたアイデアだったといいますが、その製作体制における責任をジョージが担う形にしました。


ツナギを実際に製作してもらうパートナーとしては、ツナギ作り40年という広島県の職人と連携することがかない、この春、クラウドファンディング大手のMakuake(マクアケ)で支援金を募りました。支援のリターンはもちろん、パパのツナギそのもので1万6800円(税込み)。当初の目標は30万円を集めることでしたが、本音では50着分の支援が来れば、という思いだったそうです。


周囲からは「本当にそこまで支援を集められるのか」という心配の声も上がっていたそうですが、実際には30万円を即クリア、最初の1週間で約100万円を集め、最終的には期限となる5月上旬までに127万8000円まで、支援金額を伸ばしました。これは当初目標の426%にも上ります。


もちろん、知人友人のパパたちに声を掛け続けた効果もあるでしょうが、実際のところ、クラウドファンディングにかけた当初から、知り合いではない第三者からの支援も相次いだらしい。そうでないと、ここまでの金額は集まらないですよね。

この「パパのツナギ」は、クラウドファンディングでは1万6800円(税込み)で、今後の一般発売時の予価は1万7800円(同)。製作を担うのは広島県の松川繊維。ポケットの容量が大きく、ストレッチ生地で着心地がいいのが特長

この「パパのツナギ」は、クラウドファンディングでは1万6800円(税込み)で、今後の一般発売時の予価は1万7800円(同)。製作を担うのは広島県の松川繊維。ポケットの容量が大きく、ストレッチ生地で着心地がいいのが特長

1 2 3 4
旗を掲げる! 地方企業の商機一覧へコラム一覧へ

関連記事Related article

TCG REVIEW logo