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【コラム】

旗を掲げる! 地方企業の商機

「日経トレンディ」元編集長で商品ジャーナリストの北村森氏が、地方企業のヒット商品や、自治体の取り組みなどをご紹介します。
コラム2018.05.31

Vol.33 「分かっていたのに」を実践する
北村 森

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2018年6月号

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百姓庵から、さらに半島の先へ進んだ場所に、塩作りの拠点がある。美しい海水に出会える地

3つの「びっくり」

私は常々、商品をヒットさせるキーワードの1つは「びっくり」であると考えています。「何だ、そんな簡単な言葉でひとくくりにするのか」とあきれるかもしれませんね。では、もう少し説明しましょう。

「びっくり」には、3つの種類があります。

まず「そんなバカな」。1970年代に発売となったソニー「ウォークマン」が、まさにそれですね。こんな手があったのか、という商品で、消費者と音楽の関係性をがらりと変えました。

次に「そこまでやるか」。一例としては、今年で開園35周年を迎えた「東京ディズニーランド」における、スタッフの接遇などが挙げられます。あの演出力はやはりすごい。

最後は「分かっていたのに」。私は、今後、これがより重要なポイントになるのではと踏んでいます。「分かっていたのに」とは、消費者というよりも、あまたのライバル事業者が、「やられた!」と悔しがるような「びっくり」です。

それを実行すれば顧客を驚かせ、購入に走るはずと、頭のどこかでは理解していたけれども、コストや手間の問題をはらんでいると考えたり、あるいは、本当に市場になじむかに確信を持てなかったりしたために、商品化しなかった。ところが、ある1社が動いて発売したら、見事にヒットしてしまった、というもの。

虚を突かれた格好になる他の企業にしてみれば、そのヒットぶりを眺めるにつけ、本当に地団駄を踏みたくなるほどの思いに駆られるでしょうね。

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