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【メソッド】

梶原しげるのビジネスに効く!会話のヒント

文化放送のアナウンサーを経てフリーに転身。テレビやラジオ番組の司会として幅広く活躍してきた梶原氏が、ビジネスシーンに役立つ会話のヒントをお届けします。
メソッド2017.05.31

vol.21 嫌われない勇気?

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2017年6月号

男損に打つ手はあるのか?

梶原「え?」

牛窪「まずは『モテたい』などという大それたことを考えず『嫌われないように』という戦略へとかじを切りました」

積極的に「モテたい」を目指した“男尊の時代”の男たちとは違い、男損の時代の男たちは、目標を「嫌われたくない」へとハードルを低くしているというのです。

時代のトレンドをマーケットが見逃すはずはありません。

牛窪「かつて『モテ欲望』が消費を活発化させていた時代がありました。モテのために高級スポーツカーを買う、モテのために高級海外ブランドを身にまとう、モテ目的で高級リゾート地を旅する」

梶原「いました! バブルの頃。一億総成金時代。そいつら(ほんの少し私も)の頭をかち割れば、『モテたい』という字が渦を巻いていたんじゃないかなあ」

牛窪「マーケットは現在『嫌われたくない人たちのニーズ』に強い関心を向けています」

梶原「ほお。『嫌われたくない』という一見、後ろ向きなモチベーションにチャレンジする業界がある!?」

牛窪「そもそも国が『一億総活躍社会』なんて言い出す10年も前から、職場の女性進出は急激に進んでいます。女性がたくさんいる職場で『モテたい』という下心を見せたら『セクハラ』と受け取られ、社内で問題となる可能性もあります。『モテたいは危険』との認識も広まりました」

「モテたい」より「嫌われたくない」が時代のトレンドのようなのです。

牛窪「結婚できる・できないの前に『モテたい』と変なフェロモンを出すだけで社の内外での評価を落としかねません」

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