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【メソッド】

梶原しげるのビジネスに効く!会話のヒント

文化放送のアナウンサーを経てフリーに転身。テレビやラジオ番組の司会として幅広く活躍してきた梶原氏が、ビジネスシーンに役立つ会話のヒントをお届けします。
メソッド2016.06.30

vol.10 不適切な日本語がコミュニケーションを阻む?

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2016年7月号

もっと知りたい人にお薦めの書籍

さて今回の記事、「勉強くさくてつまらなかった」とお感じの方にこそお薦めしたい本があります。

先ごろ発売された話題の新書『不適切な日本語』(梶原しげる著、新潮新書)です。

私が書き上げた、「微妙な言葉」に鋭く切り込む痛快な1冊として評判をいただいております―などと、のうのうと言ってしまいました。すいません……。

拙著では、今回記した「誰もが疑問に思うもの」というより、「あまり疑問に思わないかもしれないものに疑問を挟み、土足でどんどん踏み込んで、時には勝手に「不適切!」の烙印を押してしまったり、絶賛したりしています。

例えば、2016年に結婚した、タレントのDAIGOさんと女優の北川景子さん、歌舞伎役者の片岡愛之助さんと女優の藤原紀香さん。この2組の結婚を「えらい!」と絶賛しています。

何のご縁もないこの方々を勝手に称賛した理由は、彼らの結婚報告で使われた、「ある言葉」にあります。一般的に芸能人本人も、それを報じる芸能マスコミも、これまでこの2組のカップルとは異なる「ある言葉」を無反省に用いていました。「そういえば……」とあらためて思い出す方もいらっしゃるでしょう。

そのほか、「元気」は他人に、もらったりあげたりできるのか? また、あの超有名キャスターは4半世紀にわたって担当した番組で、なぜ「あの言葉」を一度も使わなかったのだろう? などと、「人間がどういう価値判断で言葉の選択をするのか?」をまとめています。

今回の拙稿にもつながる「人に話したくなる話題満載の1冊」をぜひお楽しみに!―と、最後は宣伝で、これまた失礼いたしました。

これに懲りず、来月もぜひこのページでお会いしましょう!


筆者プロフィール
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梶原 しげる (かじわら  しげる)

早稲田大学卒業後、文化放送に入社。20年のアナウンサー経験を経て、1992年からフリーとしてテレビ・ラジオ番組の司会を中心に活躍。49歳で東京成徳大学大学院心理学研究科に進学、心理学修士号取得。東京成徳大学経営学部講師(口頭表現トレーニング)、日本語検定審議委員も務める。

新刊案内!
不適切な日本語
梶原しげる著/新潮新書
821円(定価)

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