TCG REVIEW logo

100年先も一番に
選ばれる会社へ、「決断」を。
【メソッド】

梶原しげるのビジネスに効く!会話のヒント

文化放送のアナウンサーを経てフリーに転身。テレビやラジオ番組の司会として幅広く活躍してきた梶原氏が、ビジネスシーンに役立つ会話のヒントをお届けします。
メソッド2015.11.30

vol.3 風通しの良い職場づくりに 絶好のチャンス到来!
梶原しげる

shigeru_banner
2015年12月号

「会社の飲み会」での上司の役割を心得て

「会社の飲み会」の減少により、上司と部下の間のコミュニケーションの機会が減り、社内の風通しが悪くなっているとしたら大問題です。
 
そこで、さまざまなリスクを承知の上で、上司や経営者の皆さまに提案します。今こそ「会社の飲み会」を充実させませんか?
「やってるよ、忘年会ぐらい! 梶原は、分かってないなあ……」
頼もしいお言葉、何よりです。「飲み会ゼロの会社」に比べたら、御社はすごい!
ただし、私が問題にしたいのはその中身。今回の本論はここからです。
ホテルの大宴会場を借り切って社員数千人が一堂に会する「大忘年会」といった、イベント性の高いものは脇に置いておきましょう。
一部署で働く30〜50人規模が参加する「忘年会」を想定しましょう。互いに膝を突き合わせて懇親を深めるのには、このくらいの規模が限界です。
 
ここで大事なのは宴会の進行を務める幹事、ではなくて、その部署を統括する職場のリーダーです。
課長か? 部長か? マネジャーか? 役職はともかく、その集団で一番職責が上の地位にある人物が、「職務」として配下の老若男女を徹底的にもてなす覚悟を持つことが何より大事です。
「上座で部下の酌を待っていればいい」などと尊大な態度で臨んでいては、会社や配下の社員たちに、金銭的、時間的、精神的に甚大な損害を与えることになります。
あなたの役割はファシリテーターなのです。

ファシリテーターとはカウンセリング用語。人間関係トレーニングの場面で使われる言葉です。人と人の関係性を円滑にするべく、参加者の行動を観察。状況を把握し、心の動きを捉えるため、あらゆる手段を尽くす人のことをいいます。
ビジネスの場面では、会議を主宰する人をそう呼ぶことがあります。場を司る、まさにキーパーソンです。対人関係促進の全権を担う役割を全うすることが課せられます。ヘラヘラして上座にふんぞり返っている場合ではないのです。

kampai

「上座で部下の酌を待っていればいい」なんて、あぐらをかいていませんか?

1 2 3 4
梶原しげるのビジネスに効く!会話のヒント一覧へメソッド一覧へ

関連記事Related article

TCG REVIEW logo