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【コラム】

梶原しげるのビジネスに効く!会話のヒント

文化放送のアナウンサーを経てフリーに転身。テレビやラジオ番組の司会として幅広く活躍してきた梶原氏が、ビジネスシーンに役立つ会話のヒントをお届けします。
コラム2019.03.29

Vol.43 そんなつもりで言ったんじゃない!?

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2019年4月号

1:まんじりともしない

「仕事のことが心配で、一晩中まんじりともせず過ごしました」。前の日、やんわりと仕事上のトラブルを指摘された部下の女性が、翌朝、思い詰めた表情で課長に告げた言葉です。さて、「まんじりともしない」の本来の意味はどちらでしょう?

A:じっと動かないで
B:眠らないで

本来の意味は間違いなく、Bです。ところが、課長は混乱してしまいました。

「説教されたことがショックで、彼女は一睡もできなかったと打ち明けてきたのか?いや、待て!ひょっとして彼女は、寝ないどころか、悔しさから、部屋の中で体を動かすこともせず、じっと、ただひたすら私を恨んだり、悔いたり、はたまた仕事や人生について考え続けたかもしれない」

課長がそう思い悩んだのにも、それなりの理由があります。辞書的な定義と異なり、2013年度「国語に関する世論調査」(以降「世論調査」)では、「まんじりともしない」を本来の「眠らないで」の意味で解釈する人は、わずか3割未満。半分以上の多数派は「じっと動かないで」を選んでいるからです。

「君、じっと動かなかったのか、眠らなかったのか、どっちだったの!?」などと問い詰めれば、部下との関係はさらにこじれる可能性がありますから、課長はそこまで追求しませんでした。

彼もまた、「まんじりともしない夜」を過ごすこととなったのです。

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