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【コラム】

梶原しげるのビジネスに効く!会話のヒント

文化放送のアナウンサーを経てフリーに転身。テレビやラジオ番組の司会として幅広く活躍してきた梶原氏が、ビジネスシーンに役立つ会話のヒントをお届けします。
コラム2018.06.29

vol.34 広がる「ICレコーダー」の用途

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2018年7月号

「言った、言わない」を解決

取材のときはもちろんICレコーダーを携帯します。うっかり忘れたなんて場合は、その辺のディスカウントストアで慌てて購入してから取材に臨みます。(手書きの)メモだけで、相手の発言する言葉のちょっとしたニュアンスが抜け落ちたりしたら大変だからです。私の部屋に安物のICレコーダーがゴロゴロしているのはそういうわけです。

本来は、こんなふうにビジネス力向上の道具であるICレコーダーが、思わぬことで活躍して大騒ぎとなったのは、ついこの間のこと。そう!例の「セクハラ事件」でしたね。


報道現場には女性記者が少なくありません。ところが取材する相手、特に政治家、官僚となるとまだまだ男性中心の社会です。スクープをとろうとすれば一対一での取材となる場合もあります。


こういう中で「セクハラ言動」が平然と行われるという様子がニュースで伝えられました。


これまでにも、この手の被害に悩まされた女性記者は他にいたはずなのですが、目撃者がいないこともあり、「セクハラです!」と訴えてもなかなか事件になりにくいこともあったでしょう。


この事件の女性記者は「護身用」としてICレコーダーを隠し持って取材に臨んだといわれています。


本件の事務次官は、誰も見ていないからと安心し切ったからか、「いつもの」下品なセクハラ発言を繰り返します。護身用ICレコーダーは「言った、言わない」という不毛な論争を排除し、結果として、事務次官に責任を取らせる上で大きな役割を果たしました。

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