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コンサルティング メソッド

タナベコンサルティンググループの各分野のプロフェッショナル・コンサルタントが、経営戦略・事業戦略・組織戦略などの経営メソッドを解説・提言します。
2017.04.27

海外展開するか否かは
10年先を見据えた高度な経営判断である
巻野 隆宏


2017年5月号
 
海外ビジネスの1・10・100
 
最後に、海外ビジネスのポイントを「1・10・100」にまとめたい。

 
まず「1」だが、これは「1人から始めるリーダーの覚悟」を表す。初めから複数人を海外事業に割けるほど人的余裕のある企業は少ないだろう。まずは1人で立ち上げ、なんとしても事業化させるというリーダーの覚悟と行動力が必要だ。

 
次の「10」は、「10年継続する強い意思」を表す。海外事業は10年継続できるかどうかが大きな分岐点となる。あるデータでは、海外撤退を経験した中堅・中小企業の半数以上が10年未満で撤退しているという。海外事業を10年継続させるために、資金面や収支面、モチベーションの観点からビジネスモデルを工夫する必要がある。
 
最後に「100」。これは「事業利益率10%×海外売上高比率10%=100%」を表す。海外のグローバル企業と戦うためには事業利益率10%が必要であり、そこから逆算したビジネスモデルを構築することが重要である。まずは海外売上高比率10%が1つのゴールになる。これをクリアすることで、次のステップが見えてくる。
 
海外へ展開するか否かは、自社の10年先を見据えた高度な経営判断といえる。10年先を見据えて海外へ展開すべきだと判断されたのであれば、前述のポイントを整理していただき、小さく早く挑戦されることを提言したい。
 
 
 
 
 

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